古から天照大御神さまのご神饌は“自給自足” ことの葉綴り 九四三回
九月も終わり 牛宿日の吉日
おはようございます。九月三十日金曜日の暦は、六曜は「先勝」で、午前が吉。急用などをこなしたり、先んじることで幸を勝ちとるという日。十二直は、障害を取り除く「除」なので、お掃除吉!クリニックへはじめていく、薬飲み始めもいいとされます。二十八宿は鬼宿日につぐ大吉日の「牛」お金の手配や相談、旅行、引越しに吉。そして天が母のように人々を慈しむとされる「母倉日」。明日から十月!今年も残り三月!時の流れが早いですよね~と、感じつつ、今日も地道に、神さまのことを綴ります(苦笑)。
皆さんも、この秋、どう過ごされますか? 心身健やかで、穏やかな秋でありますように!!
五十鈴川のお水で稲を育てる「神宮神田」
さて、天照大御神さまが、伊勢の神宮にお祀りされるまでの物語。
垂仁天皇の皇女、倭姫命さまが、大神さまのご神意のままに、永久に鎮まる聖地を探されたご巡幸地を巡る、伊勢市編です。
倭姫命さまは、五十鈴川を上流へ向かわれて、「家田田上宮(いえたのたかみのみや)」を定められました。
こちらは、現在の「神宮神田(じんぐうしんでん)」の起源とされます。
倭姫命さまのころより、天照大御神さまをはじめ、神々へのお供え物のご神饌(御料)のお米は、こちらの神聖な田で、自給自足されているのです!
他にもお野菜をつくる「神宮御園」、お塩をつくる「御塩浜」があります。
二千年前、倭姫命さまがお定めになった古儀を受け継いで、神聖さ、清浄を大切につくられています。
この「神宮神田」は、近くを流れる五十鈴川の水をいただき、うるち米、もち米、保存品種など約十種類の「御料米」が、今も、清らかにつくられています。
神宮神田には、鳥居もあり、こちらで、祭祀をされています。
倭姫命さまの時代から、ご神饌のお米は「自給自足」
四月は、御料米の稲種を神田に蒔く祭りがおこなわれ、
五月には地元の「神宮神田御田植祭保存会」の男女が、古儀にのっとり御料米の早苗を植える「神田御田植祭(しんでんおたうえはじめ)」がおこなわれます。
そして、その年の秋に収穫された新米は、秋の神嘗祭に、必ず天照大御神さまにお捧げして、稲穂の成長、実り、収穫に感謝をします。
本当に神話が今も生きていて、しかも、自給自足をされているのは、SDGS(持続可能な開発目標)の先取りを、倭姫命さまはされていた、といえますね。
お天気が曇り空でしたが、神田の清らかさを感じることができました。そして、神宮神田のそばにも、倭姫命さまに由来するお宮がありました~。
―次回へ