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テクニックにこだわる人が多くないですか?

開成中の2024年の入試の解説(動画等)に触れて思ったのですが、テクニックとかハウツーへの執拗なこだわりを感じます。

受験対策に限らず、テクニック本とかハウツー本というものが書店で山積みされていることを考えると、どうやら多くの人がそういったものを求めている(特にお金稼ぎに関するもの)ような気配を感じます。

NHKがハーバード大学の人気講義としてマイケル・サンデル教授の正議論の講義を取り上げたときに面白いことが起こりました。

それはサンデル氏の講義の技術についての話題が盛り上がりを見せたということです。

アメリカの大学教育を考える上で、講義はもちろん重要ですが、その背景を考える必要があります。具体的には、かなりのボリュームの指定教材を読んだ上で講義に参加しなければならないとか、講義だけではなく、ティーチングアシスタント(TA)の存在や学習コミュニティーの形成などという仕組が存在していることなどです。

そういったものがある上で初めてあのような講義が可能になるのです。

日本人は熱しやすくて冷めやすいので、サンデル氏の話題は今や風化してしまった感があるのですが、話題が沸騰していたころには、東大などでサンデル氏の講義が行われました。講義だけです。

その結果は、英語力の誇示や表面的な発言に終始して、深まりのない悲惨なものだったと私は感じました。

本の話に戻りますが、お金儲けのハウツー本が本当に存在するとしたら、もっとお金持ちが身の回りに現れても不思議ではないと思います。

大学時代にある教授がknowing howよりknowing whyが重要だと言っておられたことを思い出します。私はその教授の学恩を承けて、knowing whyの重要性を語っていきたいと思います。

例えば、どのようにお金を儲けるかではなく、なぜそのようにすればお金が儲かるのかを考えるということになるでしょうが、私はお金を儲けることにあまり意欲を感じませんので、他のことでknowing whyを考究していきたいと思います。


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