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御三家(?)制覇するか(!?) 麻布十番!

じゃないですね。中学入試探訪シリーズ(勝手にシリーズ化)を細々ながらやっておりますが、根気強く見守っていただける方がおられますので、さらに続けてみようと思い、首都圏で御三家と呼ばれているうちの一つ「麻布中学2024」の算数に取り組んでみたいと思います。

まあ、アルアルの計算ですね。こんなの虐めとしか評しようがありません。
受験生は電卓じゃないっつーの!

いきなり計算問題です。小数は分数に書き換えるのはお約束としても、こんな計算、いまどき要求しますか?問うている学力観が古臭いように思えます。179とか素数ですし。最初から、X=2*(3^2)*5*7*11*179なる「スーパー分母」を考えると、4.2=42/10={X/(3*5*11*179)}/[X/{(3^2)*7*11*179}]のように表せるので、登場するすべての数を悉く分子と分母それぞれが素因数分解の形で得られるかも?と思ったりしましたが、ショートカットにはなりそうもありませんね。
チマチマ計算しろということですね。
解答欄のスペースがかなり大きくとられています。計算のステップを小刻みに記録していき、間違いを減らしなさいという教育的配慮なのか、計算過程に対して部分点を与えようという趣旨なのか、私には知る由もありませんが、それはまあ、大切といえば大切なことではあります。


ルート3をa、ルート2をbとしました。
三角定規の形の辺の比については、教え込んでいるんでしょうね。
きっと巧妙な解法があると思いますが、数学を使えば凡夫にも解けます。
共通部分を補って差を求めるという方略は私も覚えていました。

ルートを表示するのがダルかったので、文字で表してしまいました。解答に無理数が出てくるはずはないので、きっと消え去るに違いないと思ってやりました。そうでなければ問題になりますからね。それはそれで面白いとおもうのではありますが。中学レベルの数学使えば数学がメチャクチャ得意ではない生徒でも普通に取り組める難易度に落とし込めますよね。なんでわざわざこういうことをやらせるのか、本当に訳がわかりません。例えば、線分SQをSがTに重なるように平行移動する等というパズル的な発想が必要になるのだと推察しますが、それだけのことができる児童の知的資源をもっと尖ったところで使えるように促す方が理にかなっています。これは灘中学の問題いくつかに対しても言っておきたいことです。
麻布中学の問題は、中学受験塾の指導方式の延長線上にピッタリとのっかる感じがしますね。少なくともここまではそのようです。
再度言います。数学を使えば簡単なものを敢えて算数でやる?

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