#40 今世での“魂の目的”を再設定。これから先の人生は“闇”ではなく「光の実体験」を味わっていく
サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんのヒーリングを通じて、魂の中に入り込んでいた「闇」の多くが取り払われ、本来の魂の光が戻り始めた私……。その後、心の重苦しさは減ったものの、現実生活では仕事も人間関係も以前とあまり変わらず、停滞状態が続いていた。
その理由をKANNAさんに読み解いてもらうと、私自身が生まれる前に決めた、“今世での魂の目的”に原因があることが判明。
「この世の矛盾を知るため」という今世の目的の通り、矛盾の葛藤や苦しみを抱えやすい人生が展開されていった。
だが、この目的は、私の過去世(魂)が、光世界ではない“4次元世界”に居たときの感覚のまま設定したもの。まさに闇世界に居たときの感覚で設定しただけに、苦行のような重苦しいテーマを自らに課してしまったようだ(詳しくは前回のお話↓↓)。
そこでKANNAさんから、驚きの提案が……!
「前回のセッションでヒーリングをしたことによって、KOTOさんの魂の色は白へと変わり、本来の光を取り戻すことができました。ある意味、生きながらにして、生まれ変わったようなものです。
なので、今世での目的自体も、今のKOTOさんの魂に沿うように変えていいと思うのですが、どうでしょうか」
あまりに想定外の投げかけに、天地がひっくり返りそうなほど驚いたが、「これまでの延長線ではなく、真新しい人生を踏み出したい」と思った私は、今世の目的の再設定に挑むことにしたのだった――。
「こう生きたい」という願いが出てこない
「KOTOさんは、『これからは、こう生きたい』という願いのようなものはありますか?」
KANNAさんからの、いきなりの壮大すぎる問いかけに、私は一瞬にして固まってしまった。
魂が本来の光を取り戻せたのはよかったのだが、これから先どう生きたらいいのか、具体的な方向性は何も見出せていなかったからだ。
自分の中から「こう生きたい」という願いが、何も湧いてこない。それが正直なところだった。
それにKANNAさんは、今世の目的設定について、こんな風に語っていた。
「今世の目的は、自分の魂が設定したものなので、変えることはできますよ。魂の深いところにある意識を、『これからはこう生きる』と設定すれば、その通りに変えられます」
だとすると、私が今から「これからはこう生きたい」と設定したら、それが今世の新しい目的になっちゃうってことよね?? その通りに人生が展開しちゃうってことよね……??
どどど、どうしよう……簡単には口に出せないよ……。
今世の目的を再設定できるチャンスが目の前にあるのに、ワクワクするどころか、不安と恐れの気持ちのほうが勝り、身がキュっと硬くなった。
思考は完全フリーズし、あれこれ思いをめぐらせても、こう生きたいという願いが湧いて出てこない。うーん、どうしたものか……。こりゃあ、かなり重症だ。
「すみません、KANNAさん。何も思い浮かびません……! でも、生まれる前に決めた『この世の矛盾を知りたい』という目的は、もうたくさんなのは間違いないんですけどね」
「確かに、今のKOTOさんの魂からは、『矛盾を知りたい、学びたい』という強い思いがなくなっている気がしますね」
「やっぱり、そうですか。もう十分、矛盾から生まれる葛藤や苦しみは味わい尽くしましたので、お腹いっぱいなんですよね(苦笑)」
「じゃあ、『矛盾を知りたい』という思いがなくなったKOTOさんの魂が、今、一番求めているものは何でしょうか? 今の気持ちでいいですよ」
「えっなんだろう。『毎日を楽しく生きたい』とか、『幸せいっぱいに生きたい』とかでしょうか。すみません、ふわっとしたイメージしか浮かばないです」
「大丈夫ですよ。もう少しだけ、具体的な言葉に置き換えてみるといいかもしれませんね」
そのときの私は、思いが浮かばないどころか、自分の思いや望みを言葉にすることさえも強烈に恥ずかしく、喉の奥がギュッと縮まり、一言たりとも言葉が出てこなかった。
しばし沈黙が続いていると、KANNAさんがそんな私の状況を察したのか、スッと助け舟を出してくれた。
毎日を楽しく生きるために設定した魂の目的
「たとえば、こういうのはどうでしょうか? 『光を実体験として味わう』というのは?
KOTOさんが求めている、『毎日を楽しく生きること』も『幸せいっぱいに生きること』も、すべて“光の体験”です。これまで闇を感じるような出来事が多かったKOTOさんは、光を実体験としてたくさん味わって、魂に光を蓄えていくことがとても大切な気がしますが、いかがでしょうか」
「なるほど~! 光の実体験ですか。これまでほぼ味わったことがないので、そういう体験を積み上げて、光を増やしていけたら、毎日が楽しく幸せいっぱいになりそうですね。その目的設定、いいかもしれません!」
「そうですか、よかったです。この目的は、あくまで今の自分が設定するものであって、後々変えることもできます。これから先、内面が変化成長するにつれ、魂が求めるものも変わってきますからね」
「そうなんですね。先々変えてもいいのであれば、なんだか気が楽になりました。魂の目的を設定したら、一生変えちゃいけないんだとガチガチに考えていたので(苦笑)。
じゃあ、まずは『光を実体験として味わう』を目的に設定したいと思いますが、魂の深いところから思えばいいんですかね?? って、実際どうしたらいいか、わかっていないんですけども(笑)」
「そうしたら、『光を実体験として味わいたい』とお腹の底から思いながら、声に出して言ってみてください。魂の深い意識から設定できているか、私のほうで視てみますので」
ありゃりゃ、声に出すのか……めっちゃ恥ずかしいんですけど。
いやぁ、でもなぁ、やるしかないよなぁ。私の今後の人生がかかっているんだもの、やるしかないでしょう。
意を決した私は、
「じゃあ、言ってみますね。……『私は、光を実体験として味わいたいです!』。どうですかね?? 設定できていますか?」
KANNAさんは、秒でNGを出した。
「うーん、今の言葉は、お腹じゃなくて、“頭”で言っていますね(笑)。もう一度、お腹の底から言葉を発してみてもらえますか」
それから、大根役者のごとく、NGを連発。
どうしても腹の底から言葉が出てこないのだ。
これから先は心晴れやかな人生にしていく
たぶん私は、心の底から楽しいとか、幸せだとか、これまでほぼ実感したことがなかったから、「本当に光の実体験が味わえるのか?」と、疑心暗鬼になっていたんだと思う。それに今まで闇世界に浸かっていた自分が、果たして光の世界で生きていけるのか、まったくもって自信がなかった。
だから、あの日のことを思い出してみた。
少し前、初めて「何もなくても幸せ」と感じられた日のことを。
カフェで仕事をしようと家の外に出たら、これまで灰色だった街の景色がいろとりどりに輝いて見え、わけもなくウキウキしながら歩いた日のことだ(そのときの記事がこちら↓↓)。
まさにこれが「光の実体験」だとしたら、きっとこれからもそういう時間を味わうことができるだろう。あの日、体感できたのだから、きっと難しくはないはずだ。
そう思ったら、気持ちがふっと楽になって、呼吸がしやすくなった。すでにNGを3回連発して、ますます緊張しそうな場面だが、不思議と大丈夫な気がした。
私は目をつむり、深呼吸をして、今度はお腹をちゃんと意識した。そして、言葉を発した。
「私は、これから光の実体験を味わっていきます」
すると、KANNAさんはニコッと微笑みながら、こう言った。
「今のKOTOさんの言葉は、お腹の底から力強いエネルギーが出ていて、とても素晴らしいです! これで新たに設定し直すことができましたよ」
「え~~! ホントですか。でも、なんだか自分の宣言を自分の耳で聞いて、力が湧いてきましたね。闇から光へと舵を切ったというか、これからの人生、良い方向に変わる気がしてきました」
「うんうん、いいですね! KOTOさんの表情もパッと明るくなりましたもんね! 光とは、幸せ、喜び、楽しさ、明るさ、笑顔、そして愛です。たとえるなら、深海魚ではなく、大空に翼をはためかせる“鳥”。雨雲ではなく、大空を彩る“虹”です。
これからは、そんな光の実体験をどんどん味わって、魂に光を蓄えていってください。魂から光が放たれれば、高次元の守護霊さんからもサポートされて、魂が望む方向に導かれるはずですから」
光とは何か……。
KANNAさんから奏でられる美しい言葉の数々に、光世界のまばゆい光景が目の前に広がった気がした。
私も鳥のように、その美しい大空を自由に羽ばたいてみたい。
そして、大空を彩る虹をこの目で見てみたい。
これから先は、そういう心晴れやかな人生にしていきたいと思った。
「KOTOさんの魂が設定した『光の実体験を味わう』人生をつくっていくために、もう一つ、KOTOさんに取り組んでもらうといいことがあります。それは……」
KANNAさんからの次なる難題に、思わず息を飲んだ。
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