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書かないとやってられない。

専門知識があるからといって、
経験が豊富だからといって、
どんな時も平常心でいられるとは限らない。

デイサービスで仕事をしているたった8時間のあいだでも、感情の揺れ動きや喜怒哀楽のチャンネル争いは幾度となく起きる。
そこでもし攻撃的な内面をそのまま外側に出してしまうと、時と場合によっては大ごとになり取り返しのつかない事態に発展しかねない。

人と人が関わり合う環境で、いちばん面倒なのは人なのだ。

そう考えると前職のWebエンジニアは楽だったのかな。パソコン相手にプログラミングという言語で話しかけていれば、思ったとおりの答えがきちんと返ってくる。表情もなければ無機質だが、関係性はとてもシンプルだ。
ChatGPTの言う通りに決断をしていたら、それはもうシンギュラリティの世界線ではないか。

さておき、

忙しいときにかぎって、相手が言うことを聞いてくれない。
さっきから何度も同じことを伝えている。
何回も同じことを聞かされる。
あからさまに敵対意識を向けてくる。
手を出される。
強烈に拒否される。

これらが一遍に押し寄せてくると、脳と感情のメモリはクラッシュし思考停止に陥ってしまう。どれだけ知識を持とうが経験を積もうが、人間でいる限りそれはそうなのだ。

書かないとやってられない。だから書く。

書くことは、思考を外付けハードディスクに吐き出すこと。それによって脳のメモリを整理できる。
主観から離れた思考は客観に変わる。客観視できた思考はまるで他人事のように見つめることができる。笑えることもある。

そうしてやり過ごしている。

いや、待て。

同じくらい感動する場面にも巡り合うのだ。

車椅子でしか移動ができなかった方。介護士と力を合わせてリハビリを行なった結果、立位が取れるようになり数歩だか歩けるようになった。

「あなたの顔を見に来たのよ」と、元気に挨拶してくれる方。

風呂でぼくだけにこっそり、若い時の悪事を打ち明けてくれた時。

心が心地いい方へ動かされる瞬間にもたくさん巡り合う。

人は人に感動させられるのだ。

書いておきたいこともある。だから書くのです。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。