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身内の介護について

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70代の母親と一緒に暮らしています。いとこのおじさんはパーキンソン病。40代のぼくが身内の介護について思ったことやエピソードをエッセイにして綴っています。
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記事一覧

福祉用具で怪我の否巧妙

どうも〜、15年一緒にいる飼い猫がまったくなつかない、ひさしという者なんですけども。デイサ…

「めでたし、めでたし。」とは、ならない。

今朝のこと、 いとこのおばさん、自宅で転んだ。 部屋を整理しようとして、多分ちょっと無理…

ぼくが介護職をはじめた理由

そもそもぼくが介護職をはじめた理由は、 将来的に母親の介護をすることが目的でした。 母親…

ぼくには親父はいないから介護は楽させてもおうと思う

小学校2年。半日の授業が終わって家に帰る。 アパートの前には一台のタクシーが停まっていて…

トンネル

浴室の湯張り機能や追い焚き機能のボタンがついた電子パネルが壊れた。 この家はもう築20年以…

あのクラゲ。抜ける抜ける。

抜ける抜ける。 ブラシをするたびにごっそり抜ける。 ああ、ぼくじゃなくてね。オカンね。 …

休みの日はおじさんの家に訪問する介護職員

「おい。家で待ってるんだけどいつ来るんだ」 いやいや、そんな約束はしてないのよ。 いとこのおじさんから電話がかかってきてね、お前、俺との約束忘れてないか?みたいな、部下のミスを外堀から攻めていくような上司のテンションでさ。 いとこのおじさんはパーキンソン病でワンツースリーの要介護3。このエッセイの主演男優として君臨している、あのおじさんね。 ぎゅるるるるぅ〜 時をもどそう(ぺこぱ) 「あのさ、パソコンの中の写真を整理したいんだけど、やり方おしえてくれんか?」 「ん

オカンのフリップ芸

「89点!」 「まずね、トップバッターやったからね、プラス5点してます。トップバッターとし…

なくてはならない場所

あらためてデイサービスについて書いてるんだけどね、 長くなり過ぎてしまって。 「こんなに…

ぼくはふたりを孤立させない

noteでエッセイを書きながら、応募できそうな公募があったら挑戦してるんだけどね、 noteにア…

情けない。そして暖かい。

下水道の工事があった。 母親からLINEで写真が送られてきた。 ぼくは用事が重なってしまい、…

10年の歳月を経て

ハタチで実家を飛び出して、10年後に芸人を辞めて実家に帰ってきた。 10年前に実家を送り出し…

母に提出する反省文

夕飯前、リビングのソファーで座っている母。 いつもと変わらぬ光景だが、その部分だけがぼく…

解けないナンプレ

「新聞読んでるの?」 「この数字を埋めてくやつ?難しいね意外と」 「ああ、それナンプレって言ってうちのデイサービスでもやってもらってるよ」 「毎日ね、頭使わないとって頑張ってるんだけどね」 「いいよ、無理してやらなくても。楽しくないならあんまり効果ないかもしれないし」 「・・・」夢中になってナンプレに挑む母。 ぼくには、一生懸命やっているところをアピールしている母に見えた。 ぼくが介護の仕事をしているおかげで、毎日にように介護を意識せざる終えなくなった母は、もし