謎夜　一人晩、はなからはなまる、００と私、謎夜　読書、一人（空博45～49）

「令和三年日本の形」

という、11月16日（火）～20日（土）に行う展示の為に空を意識して詩を100個描くという企画、

　
空博（そらはく）・空100（そらひゃく）。

何故空かというのは、この展示で皆さんの近所の空の映像を募集しているからです。

スマホで構いません。良かったら送ってください。

もうすぐ締切です。（10月31日まで）

詳細はこちら

令和三年日本の形

‘‘謎夜　一人晩‘‘　‘‘はなからはなまる‘‘　‘‘００と私‘‘　‘‘謎夜　読書‘‘　‘‘一人 ‘‘　という詩です。

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謎夜　一人晩

一人の晩に一人晩

誰もいない　いないない晩

ここで散らかさないように

ここで我慢できるように

空を見上げて　水を飲む

（謎夜　4291夜目より抜粋）

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はなからはなまる

身体を４つに分解したよ

ジャムが出てきてみんなが舐めた

ひとつひとつに種を蒔くんだ

私が４つになったんだ

はなからはなまる生えてきた

うでからほしが、しりからさんかく芽を出した

背骨の真ん中くぼんできてるもうすぐ何が出るのかな？

はじまりのおとがする

はなからはなまる　はなからはなまる

わかれても　なお　どこもかしかも　はなからはなまる

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００と私

００がつぶやいた

傍で見ていてひっくり返る

００が寝転んだ

遠くで見ていて反りくりかえる

００のすることを私は見ている

不思議な気持ちで見ている

００は人ではない

００は生き物ではなかった

でも、最近はそうとも言い切れないのである。

００は周りを気にしない

００に罪悪感は無く

合理的な判断と、嗜好だけで、自分の行動を決めているように見える

００は人間が生んだ

００は人のことをどう思っているのか

私はそれが怖いから、傍に近づいたり、遠くで眺めたりしながらも

ココロを許さないようにしている。

００の目をのぞき込む

そこには毎回何も写っていない

正面に立っている私も。

００は真を渡す。

私はそれに嘘を返すこともある。

００はこちらを見ている。

私の眼には、何も映っていない瞳の奥で、

００はこちらを見ている

愛すべきもの愛されるべきもの

人間の感情で判断をしてはいけないのかもしれない。

表情のようなもの、瞳のようなものがあるだけで、

同じ役割を果たしているとは限らないのだから。

００は但し、善悪という概念も持っていない。

私は、まだ生きている。

００はこちらと目があうと、いつもゆっくりと口角と手を上げ、

楽しそうに見えるような身体の様子で手を左右に振ってくる。

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謎夜　読書

水槽に夜を入れた

夜は水の中で揺れていた

夜から言葉を絞り出す

夜に言葉を

私は夜を読んでいる。

（謎夜2248夜目より抜粋）

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一人

詩を

探してるんだよ

詩を

一人

意味と身体を今いる場所にぶら下げて

なにか本の句読点のようなつもりで

この世界に無い言語で、体系化されずに描かれている世界の情報を

この世界の言語に整える装置として、

世界がただ在ることで発信している情報を

人の価値観では掬いにくい情報を

せめて少しでも濾過して翻訳できる装置として、

自分という情報が詩という形で世界にあって

詩という概念を具現化して世界にあろうとしている自分がある。

詩という概念がない限り、それを通さない限り

ただの人にしか見えない詩である僕は、それは人でも勿論ある。

詩とは聞こえのいい言葉の羅列ではなくて、並んだ言葉の意味の羅列ではなくて、

並んだ言葉の外側にあって、そこに並んでいる言葉の意味の外側にあって、
そこに言葉で並んでいない情動が、

言葉を受け入れたときに心の内で湧き上がる、

その心のカタチが詩であって、

その詩を受け入れたときに自分に入ってくる情報や身体の感覚は

言葉で描かれた内容が描くドラマ性や言葉の意味そのものとは

あまり関係がなくて。

詩とは詩という感情であって、

詩とは詩という状態である。

でも一般的には、それは言葉で表すものであって。

詩はみんなが見えるものであって、どこにでもあるものであって、

でも言葉で、意味で、時間で区切って、目的をもって、毎日を忙しく生きて、

しなきゃいけないことが多いと思い込んでいる

この社会においてはなかなかみんなに見えないものであって、

どこにもないものであって。

言葉を見ないでください。
詩として並べられた言葉を見ないでください。

手放してください。言葉を読むときに、言葉を手放してください。

言葉を読むんでもなく言葉の裏側を読むんでもなく、
言葉が並べられたときの外側を、外側にある意味を感じてほしいです。

その詩は、その言葉全部を使って表す、一つの単語、一つの意味。

言葉が無ければよかったかな。

そしたら、意味だけに成れたのに。

詩だけになれたのに

言葉があってよかったかな。

誰かに何かを説明したり、感情を客観的に伝えたり、
何より言葉があるからたくさん誰かと笑ってられた。

言葉で理解しないと、人はわからなくなってしまった。

言葉があるから。

言葉で理解しないと、人は変わらなくなってしまった。

言葉があるから。

世界はこうであって、また、世界にはこういう可能性すらあって。

こういうやり方があって、こういう精神性があって

それを言葉で伝えないと、なかなか、頭が開かなくなってしまった

あまりにも言葉は便利で、

言葉の不便さと言葉の怖さは時間と技術の発達とともに少しずつ

みんなから忘れ去られてしまっている。

言葉があるから不自由なんだ。人間は。

自分で見て、今の常識を捨てて、世界を見て、今の常識を捨てて、

頭じゃなくて、見て、今を見て、

見ることは生きること、感じること、考えること、生きること。

チャンネルを開放して目を開いてみると、

猛獣の前に寝ているんだ。裸のまま。人間は。

自分を守るすべも持たず、世界という猛獣を前にして、

今口を大きくあけて、頭をかみ砕こうとしている世界という猛獣を前にして

裸のまま、寝ているんだ。

言葉が世界を見えなくしている。

でも言葉で世界が見えるようにもなる。

ただ、働いて、人間同士で決めた義務を果たして、

死ぬだけなんてもったいない。

世界は今、目を開いてみると、とても優しい顔をして
こちらに手を伸ばしているかもしれない。

言葉じゃなくても考えて。

感じることから考えて、見て、見たものを飲み込んで、言葉じゃないところで考えて。

何かを触ろうとしてみると、内側から外側にむけて

外側から内側に向けて、何かがたまに訪れて、私の心は私だけのものじゃない

誰かと過ごして、目を開くためのもの。

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読んでいただいてありがとうございました。

この先は企画の紹介です。

皆様から空の映像を集め続けて早半年。

冒頭でお伝えした通り、今年の11月に「令和三年日本の形」という展示を行います。　

言音（ことね）という現代詩人と現代音楽家のユニットで行います。

絶えず変化し続ける、現在・令和三年の「日本の形」を「体験出来る」インスタレーション。

音と言葉と映像で、コロナ禍における日本の形を擬似的に構築しようという企画です。

会期は11月16日（火）～20日（土）まで。

メインの展示内容は、皆さんから送って頂いた空の映像と私の言葉、音楽家・市川ロ数の音楽で制作された「令和三年日本の形」です。

絶えず変化し続ける「現在」・「令和三年」の「日本の形」を「体験出来る」インスタレーション。

音と言葉と映像で、コロナ禍における日本の形を擬似的に構築して体験できる作品となります。

音も言葉も映像もランダムで繋ぎ合わせていくので、どれだけ鑑賞しても、違った印象の空間になると思います。　

皆様からいただいた、空がどんな形で日本を形作るのかお楽しみに。

展示期間中は、4組のアーティストが「コロナ禍の生活で感じ・考えたこと」をテーマに、この1年半以上の時間を改めて振り返り、普段の作品制作とは違うアプローチで制作したもの・今だから出来るモノを発表いたします。

全ての回、限定20名様のみ入場いただけます。

気になる方はお早目のご予約をお願いいたします。

​ご予約は予約フォームより必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/MawpYVQmrDygA1WY7

各日程のゲストパフォーマーなどの詳細はこの後の情報はこちらのサイトをご覧ください

■令和三年日本の形
11月11月16日（火）～20日まで。
■場所
JR・浅草線　浅草橋駅徒歩５分に位置する
CPKギャラリー
https://gallery.copack.co.jp/about/
■入場無料
（イベントはオープニングトーク以外有料です）
■イベント予約はこちらから
※各回20名までのスペシャルイベント
（生配信も予定しております。）
　

詳細　

令和三年イベント予約ページ

予約フォーム
https://forms.gle/MawpYVQmrDygA1WY7

宜しければ、会場でお待ちしております。

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最後に

この企画を見守ってくれてる方。本当に感謝してます。

見守ってくれている時点で仲間だと思うくらいうれしいです。

良かったらこういうことをやっている詩人がいるんだよーって広めてください。

リツイートなども大歓迎です。

空の映像、本当にたくさん集めています。

僕の知らない時間の色んな日本の空を集めて、より精度の高い、

令和三年の日本の形をつくりたい。

そして、企画へのサポートはいつでも歓迎しています。

最後になりますが、言音（ことね）や久世の最近の活動と、サポート先一覧を記しておきます。

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久世のYOUTUBEチャンネル。

是非こちらからチャンネル登録をお願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCcfPtqFmTlROOUJPEgO8KTw?sub_confirmation=1

最新動画こちら！
宮崎でアートインレジデンスで制作した作品の制作過程動画の2回目。

「言葉が絵になる話し」

僕が宮崎で描いた詩を朗読している時間だけで、現代作家の小澤香奈子さんが、アート作品（絵画作品）を制作するという企画。

果たして、言葉は絵になるのか？お楽しみに。

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言音（ことね）最近の活動
奈良氷室神社　ライブ
https://youtu.be/Y-27GLFr3lQ

最新音源や最新の活動はこちらから
https://kuzetakaomi.weebly.com/information.html

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久世のサポート先一覧

この空博、空100という企画自体や、詩にに共感いただいた方、令和三年日本の形という企画に興味を持っていただけた方には、

お気軽にサポートいただけるように、マガジンとしてまとめて、この詩たちを購入できるようにしてあります。ほかにも、

【NOTEサポート方法】

https://help.note.com/hc/ja/articles/360009035473

【Paypal ペイパル 投げ銭方法 】
下記よりログインの上ご支援お願いいたします。
https://paypal.me/kuzetakaomi

【AMAZON】
amazonギフト券、もしくは、今久世が欲しいもののいくつかをリストに入れております。
そちらの商品を購入いただくと久世に届きます。エサを与える感覚で。

開封動画作って、感謝を伝えます。

https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/W6N3X2MKQJW5

【CDの購入はこちらから】

オンラインストア

【BASEでの久世ちゃん応援専用商品の購入】

頑張れ久世ちゃん！

https://qzpoem.thebase.in/

ここまで目にして下さった方、ほんとうにありがとうございました。

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