言葉が絵になる話しの途中「宮崎滞在制作記」㉘ made in 宮崎 詩の公開4つ(最終回一個前!!)、おちんちんへ、戦、青のモノクローム、楽隊

最初に


宮崎県で、現代アーティストの小澤香奈子さんに呼ばれて滞在制作をしていました。詳しくはこちらに。

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言葉が絵になる話し

「言葉が絵になる話し」という、僕が宮崎で描いた詩を読んでいる時間だけで絵を完成させるという企画をやっていました。

それはそれは最高にエキサイティングな生活でした。

それはここにまとめてあります。

だって、言葉って絵になるのかな?って思って始めた企画だけど、やってみたら、言葉って絵になるんですよ!

でもそれはなかなか出来ることじゃない。


宮崎での一カ月もだいぶ記憶の中で薄れてきました。

前回のこのシリーズの更新が、奈良のこの奉納ライブのあと。


それから、3カ月以上も経ってしまいました。


言音(ことね)の新企画も始まりました。

令和三年日本の形という企画で、

今の「日本の形」を音と言葉と映像のみで創る!って企画で。

音と言葉は我々言音(ことね)がつくって。

映像は日本全国から公募しています。詳しくはこちらに。

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映像と言ってもスマホで空の映像撮って送ってーー!ってだけの簡単なものです。

宮崎で描いた詩を、まだ公開してないということは、

自分としてはとても面白いことだと思っています。

時期をずらして発表すると、発表するときまた目にするわけで、

そのとき、宮崎の時間と今の自分が交差するんですが、その時の感覚が面白いんです。


ひらひらと宮崎に居た自分が笑っている気がするときもあれば曇った顔をしているときもある。

あの時間はいったい何だったのか。

密度が濃いというのは間違いなかった。



「言葉が絵になる話し」という企画は最終的には一つの作品として

完成・発表しました。

展示もしました。応援してくれたみんなと創り上げた作品だという思いがすごいです。

ありがとうございます。

この企画の様子は、

こちらのマガジンで週ごとにまとめて販売しています。
良かったらチェックしてくださいね。


マガジン1


マガジン2



マガジン3



マガジン4



そろそろ詩にいきますが・・・

詩に行く前にお願いを!


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そちらの商品を購入いただくと久世に届きます。エサを与える感覚で。宮崎に届くよ。開封動画作って、感謝を伝えます。

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今日は詩の公開です。4つです。

2つは無料で公開します。ちなみに、次回で宮崎の詩は最終回です。

最後はたった一つだけ載せますわね。

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おちんちんへ


これは自分のおちんちんと語り掛けたときの記録である。

おちんちんへ

君はもう居場所を決めたね。
もう他の場所にはいかないね。

硬く硬く約束したね。

おちんちんへ

君とも随分長い付き合いになってきたな。

でももう君は居場所を決めたね

裏切りは無しで毎日を積み重ねよう。

絶対にだ


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道の先に老婆が立っている。半分しか見えない。

木の後ろに立っているからほとんど枯れた木みたいだ。

随分前から気付いていた。老婆に気配はない。

とても小柄で厚底眼鏡、背中は曲がって、年季が入った薄汚れ方、
誇りだろか、泥だろか?生活だろかがこびりつき擦っても汚れは落ちなそう。

汚いという感じではなく、ただ丁寧に身体を繕っても繕っても
汚れるスピードに勝てないで汚れてしまっているみたいな汚れ方で、

この人は読みにくそうな身体だなと思った。

硬い文章で、書体も特殊で、句読点の位置が変で、文字も薄くて。
読みにくそうな身体だな。

ここで何年も何年も誰かを待っているみたいに。
待っている間も息を止めて時間が動いていないみたいに。
時間が止まってさえいれば自分は死なないと信じ切っている様子で。

それでも汚れるスピードに勝てなくて老婆はどんどん汚れていく。


老婆の目の前で止まった僕は左のこめかみをスッと右側にゆっくりと押した。
それで老婆は捻れていく捻れていく

世界にネジを打つみたいに捻れていく

捻れて世界に埋まりながら振動している老婆の時間は動き出したみたいだ。

汚れが物凄い速さで老婆を覆い、
汚れで老婆が見えなくなってそのあと剥がれて、
老婆はずいぶん綺麗になった。

綺麗な鈴のような声で次の曲がり角にタービンがあるからその言葉を聞いてくださいと僕に言って更に捻じれていった。


曲がり角に立つとタービンはなく、
狭い路地にエアコンの室外機が一基置いてあり、
タービンらしいものといえばそれだけだった。


かったったったかったたったかったったったかったたかった

本能を疑えよ疑えよ疑えよ疑え疑えよ疑えよ疑え

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青のモノクローム


それはまるで世界で一番最初に発見された青みたいだった


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