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考えたこと・思ったことをまとめたマガジン

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毎日の中で考えたことをまとめたマガジン。「コンテンツ会議系マガジン」に含まれないnoteは、全てこのマガジンで読むことができます。他のマガジンとも被る時があります。
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#言葉

人とズレている私にも、みんなが共感できるものを書けるの?

私にはずっと、社会とずれているという感覚があった。生きづらさとも言える。 それは別に、「私って変わってるよね?」自慢ではなく、どこが変かわからないけれど、なんとなくずれているらしいというネガティブな感覚。 というのも、いい方向の変わり者であれば、それはクリエイターにとっては素晴らしい才能となる。人とは違うことを考えられる人がコピーライターに向いていると言う人もいる。 でも、私のずれはそれともちょっと違うのだ。私が考えることはしごく普通。感覚や感想も普通。でも、なんかずれ

書けるけど、伝えられない。

最近、伝えるために書いてないなって思うんです。 自分の思ったことや考えたことを、言語化してそのまま流している。 noteでもそうだし、ツイッターや、コピーもよほど頑張らないとそうなる。 書くのは、ずっと昔から得意なんです。 言語化も苦手な人がいるけれど、私は誰に頼まれずとも、これってどうやって説明したらいいかなって考えているから、「説明」は得意。 でも伝えるとなると、相手が必要。 だから本当はnoteを書くときも、事前に伝えたいことを決めて、それを伝えたい相手を決

置いておくという書き方

自分の気持ちや考え、さっき起きた出来事について。 書くという行為を通して、私たちは誰かに、何かを伝えようとする。 そして、私が書くとき。たいていは、「置いておく」という感覚に近い伝え方をしようとしている。 今すぐ世界を変えたいとか、特定の誰かに伝えようという気持ちではなく、いつか誰かが、時が来たとき、これが読みたかったと思えるような記事を。言葉を。 このだだっ広いインターネットの海で、見つからないかもしれないけれど。なるべく見つかるように、時がきたその瞬間に備えて頭の

全ての言葉に責任を持つ仕事。

コピーライターって、キャッチコピーを書く職業だと思っていた。 でも、全ての言葉に責任を持つのがコピーライターだと最近学んだ。 earth music&ecologyの「あした、なに着て生きていく?」みたいに、ポスターやCMの中心になるのがキャッチコピー。 ポスターに書いてある長い文章、あれもボディコピーというコピーの一種。 コピーという名は付いていなくても、看板や幕に言葉を添えるなら、その文言もコピーライターが考える。 商品名や社名を考える依頼も、たまにあるそう。

表情を変える、言葉の不思議

言葉の組み合わせを考えていると、ひとつの言葉がなんとなくの意味を無限に持っていることに気がつく。 草食男子。 黄金チキン。 悪魔のおにぎり。 後ろの単語とくっつかなければ、 「草食」が恋愛に興味がないなんて意味を持つことはなかったし、 「黄金」が色ではなく贅沢という意味を持つことはなかったし、 「悪魔」がおいしいの意味を持つことはなかっただろう。 令和という元号が発表され、みんながかっこいい、新しい時代という感じがすると口を揃えていたことにも、一人ワクワクして

大切なものを守れる人に

先日のノートルダム大聖堂の火事を受けて、歴史学部の友達がこんなストーリーをあげていた。 わたしなりに日本語にすると、こんな内容だった。 これを読んだとき、ただただかっこいいと思った。みんなが注目している出来事を使って、自分が大切にしているものの価値をきちんと伝えたからだ。 歴史や哲学は、科学に比べてわかりやすい功績がない。新しい薬を開発したり、電化製品を生み出したりはしない。 もちろん、わたし自身は役に立つと思いながら哲学を学んでいるけれども、それをいつも理解してもら

できそうで出来ない。でも、できるようになりたい。

できそうで、できないこと。 そんなものに惹かれている自分に気がついた。 私は、高校で始めた弓道が好きで、部活を引退した今でも無性に弓を引きたくなる時がある。 何がそんなに私を惹きつけたのか、その答えはやっぱり「できそうで、できない」だった。 流派によって小さな違いはあるけれど、基本的に弓を引くには八つの段階がある。 足を八の字に開いて、体がブレないよう力を込める。そこから矢を弓につがえ、構える。息が整ったら、弓をゆっくりと持ち上げる。腕と顔を同時に的がある左側に向け

書いて、宝石を発掘する。

書くことの力は、計り知れない。それが自分に与える恩恵も、読んだ人に与える影響も。 たくさん例を挙げるよりも、最近感じた文章の可能性について話したい。 インタビュー記事を書いて、「評判が予想外にとても良かった。ありがとね。」とインタビュー相手に言われた。 一瞬、そんなに期待されていなかったのかと悲しくなったけれど(笑)、でも彼が本当に期待していなかったのは、私の文章力ではなくて、自分自身だったんだと思う。 インタビューは、その人の中身を見せる作業だ。 文章はそれを伝え

結果につく名前なんて、一度忘れてしまおう。

私たちの毎日は、悩みで尽きない。 才能がなくて仕事がうまくいかない、良いパートナーが見つからない、世の中が不平等で私ばかり損をする、とか。 これは言い換えれば、私たちが天才に憧れ、運命の相手を探し、正義を求めて生きている証拠だ。 でも、天才って他の人よりすごい速さで結果を出す人のことだし、運命の相手って他の人よりも相性が良くて最後まで添い遂げた人のことだし、正義は多くの人が正しいと感じたことだ。 つまり、全部理由ではなく、結果だ。 天才じゃないから成果が出ない、運命