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大切なものを守れる人に

先日のノートルダム大聖堂の火事を受けて、歴史学部の友達がこんなストーリーをあげていた。

わたしなりに日本語にすると、こんな内容だった。

これを読んだとき、ただただかっこいいと思った。みんなが注目している出来事を使って、自分が大切にしているものの価値をきちんと伝えたからだ。

歴史や哲学は、科学に比べてわかりやすい功績がない。新しい薬を開発したり、電化製品を生み出したりはしない。

もちろん、わたし自身は役に立つと思いながら哲学を学んでいるけれども、それをいつも理解してもらえるかというと、そうでもない。無意味なものだと直接言われることも多い。

そんな中、歴史を学ぶことの価値を、歴史がすでに私たちの生活の一部であることを、この画像たった3枚で伝えた。意見を押し付けるでもなく、文章力と知識で私たちを引き込む、その賢さに尊敬の念を抱いた。


大切なものを貶されたときに、毎回目くじらを立てて反論する必要はない。こんなに素晴らしいんだよ!と声高らかに毎日言って回る必要もない。

自分の中で、きちんと大切にできていれば、それで十分だ。

それでも、もし必要なときがきたならば、悪気のない悪意から大切なものを守りたい。そのための知性と自信を備えておけたら、それはどんなにかっこいいことだろう。

大切なもの、大切な人を守るために必要なのは、筋力だけでも、お金だけでもない。いろいろな方法があって、その一つが、その価値を、説得力のある言葉で説明できることなんじゃないかなと思う。

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