★★★★☆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆 /[二十世紀梨]

画像1 読書はエリートたちの教養という立ち位置から大衆の娯楽として広まり、やがて情報過多の現代においてノイズになりはてた。人々は安易に手に入る情報に囲まれて、知識(ノイズ)に手を出す余裕を失ってしまったのだ。働きながら本を読むには全身全霊で働くことをやめ、それが可能な社会をつくる必要がある。なんだ、働きながら本が読める方法がわかるのかと思ったら全然違うじゃないかと怪訝な顔をされるかもしれない。そもそも、わたしたちは働きすぎなのだ。仕事で自己実現するために一生懸命にならなくていい。余暇ほど必要なものはないのだから。

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楢﨑古都
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