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資産運用は30代からでも遅くない。 20代新卒社員と30代社会人では「1万円」の価値観が違う
簡単に稼いでしまったことの落とし穴
20代の若い世代が株式投資に励むことで、金融知識や資産運用のスキルが磨かれます。
興味を持って励むことはとても素晴らしいことですし、30代〜40代の上司や先輩からはしっかり者のイメージを持たれるかもしれません。
しかし、人によっては株式投資を金持ちになれる近道だと考えている若い方が非常に多いのも事実。
たまたま買った自分の好きな有名企業の株が、数日後に急上昇し、数十万円儲けることは誰にでもあり得ることです。
しかも確率はそんなに低いわけでもなく、たまたま買った株で運よく数万〜数十万儲けることは珍しいことではありません。
当然、たまたま買ったその株が、数日後に大きく下落することもあり得ます。
私も200万円を証券口座に預け、半年間で100万円程増やした経験があります。
投資手法はスイングトレード(数日〜数週間の保有期間で売買を繰り返すやり方)で、日本郵船や川崎汽船などの海運系と、私が本業で携わっていた飲食業の銘柄に特化していました。
ですが、この儲けは運が良かっただけ です。
継続して稼ぐことは絶対にできないと思っていますし、株式投資について専門知識もなければ、トレードをたくさん繰り返して経験を積み上げてきた訳でもありません。
私が株で儲けた実績に、自分の能力も努力も関係ありません。
「株価が上がってきたからここで買おう」
「下がってきたから売却して利確しよう」
「今手放さないと損失が大きくなりそうだから損切りしよう」
ゲーム感覚でやっていたら、運よく稼ぐことができただけです。
20代の若者に陥りやすい落とし穴は、このような偶然大きな成果を出したことが自信になり、自分の能力で稼いだと思い込んでしまうことです。
「自分に向いている仕事はトレーダーだ!」
「こんな短期間で年収分稼げる能力が、俺にはあったんだ!」
正直言って、このように自惚れてしまうことが、かなり危険なのです。
若い社会人の多くは、収入もそんなに高くなければ、貯蓄も少ないでしょう。
それでも株式投資で大きく儲けたいと考えれば、自分が持っているお金(自己資金)以上の取引が可能になる信用取引に手を出します。
そして最悪の失敗パターンが、信用取引でレバレッジをフルにかけてトレードを繰り返し、短期間で稼いだお金以上の金額を失い、借金を抱えること。
信用取引で評価損が大きくなってくると、追証によって強制的に現金を入金しなければなりません。
入金ができなければ株式市場から退場になります。
そして、貴重な20代の若い時期を、借金返済に追われることになります。
20代の頃の私が200万円の自己資金で信用取引をする場合、約3倍のレバレッジをかけて取引が可能になるため、約600万円の株式トレードが可能になります。
もし仮に信用取引枠をフルで投資に回し、完膚無きまでに失敗すれば、私は20代を600万円の借金を抱えて生活することになったことでしょう。
30歳になっても借金を返済し続けているかもしれません。
20代の若い社会人が積極的に投資すべきこと
20代の若い世代が株式投資に励むことは全く悪いことではありません。
その一方で、本業やキャリアの構築、そして収入を増やす能力を磨くことも非常に重要です。
いわゆる『自己投資』ですが、
若いうちは、株や投資信託など単純に自分の金融資産を増やすことより、自分を磨き上げることの方が重要だと考えます。
特に20代の若い時期に得たスキルや経験は、30代・40代・50代の社会人生活に大きく影響を与えます。
長期的なキャリア構築は、単に短期的な成功や収入の増加を目指すのではなく、将来的にも持続的な成功や役割の拡大、自己の成長を目指して取り組むことを意味します。
以下は、長期的なキャリア構築のためのアプローチやポイントです。
定期的に自己分析する
自分の得意なこと、興味・関心があること、価値観や目標を明確にし、それを基にキャリアプランを考えます。
自分がどんな役割や職種で働きたいのか、将来どこを目指すのかを理解することが重要です。
それに、自分の好きなことや苦手なこと、得意なことは実務経験を積んでいくうちに変化もしていきます。
そのため、今の職業に違和感や充実感、心の変化を感じたら、「自分は何がやりたいのか」「この仕事を続けていくべきなのか」など、定期的に自己分析し、今の自分を把握しましょう。
スキルの習得
現在の仕事や将来のキャリアゴールに必要なスキルや知識を積極的に学び、磨き続ける。
新しい技術やトレンドに敏感であることも重要です。
ネットワークの構築
人間関係はキャリアの成功において大きな要素となります。
職場の上司、部下、同僚、取引先、顧客、同業者、業界の人々との関係を築き、維持・拡大する努力が必要です。
ちなみに、ネットワーク(人脈)が築けない人は、将来苦労することになります。
助けてほしい時に誰も助けてくれない、やりたいビジネスがあっても誰もサポートしてくれない、
何かを始めたいと思っても誰も仲間になってくれない、など。
これは仕事だけに限らず、プライベートでも影響します。
目指す人物像やメンターを持つ
経験豊富な先輩や上司、外部の専門家との関係を築くことで、アドバイスやフィードバックを受け取ることができる。
これは、キャリアの方向性を見失わないための大きな支えとなります。
これらのアプローチや考え方を取り入れながら、自分自身のキャリアを築いていくことで、長期的な成功や満足感を追求することができるでしょう。
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