大好きな東京都庭園美術館 ①
初めてここを訪れたのは、小学生の頃。
多分、記憶の中では初めて建築を素敵だと思った瞬間はここだった。
駅からしばらく歩き、突然現れた森のような場所。長いアプローチを歩き、やっとエントランスにたどり着く。
ルネ・ラリックの美しいガラス工芸が迎えてくれる。あまりの素晴らしい工芸と、異国感。
東京であるけれど、東京じゃないような不思議な感覚に。
ここは、1947年まで朝香宮邸として実際に暮らしていた邸宅。実際に個人の家としてこの時代にこんな洒落たアールデコの建物ができたということ自体がロマンチックだ。
朝香宮妃殿下の夢の邸宅として、細部に至るまでたくさんのこだわりが詰め込まれたこの建物。完成後、わずか半年で亡くなってしまったという悲しい物語も。
素敵な方の人生って本当にドラマチックなものです。たくさんの愛がこもったこの建物を産んで天国へ行かれたんですね。
入り口を入ると、まず目に飛び込んでくるのが白色のセーヴル製香水塔。アンリ・ラパンの作品です。
当時は、この陶器に香水を施し照明の熱を利用し、香りを漂わせたといいます。
なんとおしゃれな☺️
この時代の海外からの文化の取り入れ方がとても豊かで、本当に素敵ですね。
続きはまた明日。
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