見出し画像

清らかで明るいとき【清明】

入学式。新学期。新年度。
東京は3/29に開花宣言され、美しく桜が咲いております。
はじまりの季節ですね。

二十四節気『清明』

今日4/4 16:02 『清明』を迎えました。

『清明』とは二十四節気の5番目の節気。
天文学的には太陽が黄経15度に達したときを言います。

清明の語源は「清浄明潔」
「万物ここに至って皆潔斎なり」と称される季節です。
潔斎とは「心身を清らかにすること」
生きとし生けるすべてのものが、
不浄や穢れなく、ぴかぴかに清らかに、いのち輝く季節。

この日沖縄では墓祭の行事「清明祭(ウシーミー)」が行われるのだそう。
墓を清浄に掃除し、墓前にお酒や食べ物をお供えしてから、お下がりをいただくのだそう。
(近年の都会的なお墓では到底無理ですが…昔は風情があったのだなぁ。)

他地域に住む私たちも、今日はご先祖にお供えして、そのお下がりをいただいても良いかもしれませんね。

photo:mizoula


デルフィニウムの花言葉は『清明』

さて、ヒエンソウという花をご存じでしょうか。
デルフィニウムとして知られる涼しげな多年草です。
ヒエンソウは「清明」を花言葉に持ちます。
その華奢でありながら凛として清らかな佇まいから、その名前が付いたのでしょうか。

photo:Basilsawczuk



ヒエンソウは漢字で示すと飛燕草
燕(ツバメ)の飛ぶ姿に似ていることから、この名前が付いたと言われています。

そして、二十四節気『清明』をさらに詳しく分類した七十二候の初候は
『玄鳥至(つばめきたる)』
玄鳥とは燕の異名です。
寒い冬を東南アジアで冬を越した燕が、陽気が暖かくなり、また日本に飛来するころ。

自然が生み出す美しい偶然の力と、
古代の人々の感性の豊かさと自然への観察眼に、驚きを感じずにはいられません。

幸福の花

デルフィニウムは「清明」のほかにも有名な花言葉を持ちます。
「あなたは幸福を振りまく」

デルフィニウムは白、ピンク、紫、青の花を咲かせますが、
とりわけ青いデルフィニウムは結婚式で重要な役割を果たします。
永遠の幸せが訪れると言い伝えられる「サムシングブルー」のひとつとして、青いデルフィニウムはブーケに用いられるのです。

photo:NataliShuvalpva


「清明」は今日4/4から次の節気「穀雨」がやってくる4/19までの15日間。
幸福の花デルフィニウムを飾って、生き生きとした春の季節を室内でも感じてみてはいかがでしょうか。


青いデルフィニウムも良いけれど、せっかく桜の季節なので、私は桜色のデルフィニウムを選んでみました。
春の陽に透ける花びらが可憐で美しい。
部屋も気持ちも、清く明るく照らしてくれます。

いいなと思ったら応援しよう!