仕事を成功させる小さな進捗の力
仕事をしている人も、仕事をさせている人も、どうしたらモチベーションが上がり、成果につなげることができるのか…ということは、永遠の課題でもありますよね。
今回はそんな誰もが悩める問題の、一つの解決の糸口をご紹介します。
インナーワークライフ
まずは結論から。
仕事へのモチベーションを上げ、結果を出すための方法は、「豊かなインナーワークライフを生み出す環境を作り出すこと」です。
インナーワークライフとは、「個人的職務体験」のことで、
インナー…個人的、内的なもの
ワーク…仕事上の出来事に対する職場での反応
ライフ…人生の中の一つの体験、もしくは人生そのもの
です。
インナーワークライフが豊かになれば、パフォーマンスが大きく向上し、ひいては人生がより豊かなものになります。
認識と感情とモチベーションの相互作用
それでは、どうすればインナーワークライフを豊かにすることができるのか…。と、その前に、インナーワークライフを構成する3要素についてご紹介します。
・認識…職場での出来事に対する状況認識
・感情…職場での出来事に対する反応
・モチベーション…その仕事への熱意
これらは互いに干渉しあい、そしてこれらが好転することで、インナーワークライフは豊かなものになります。
例えば仕事に対して良い感情を持てば、インナーワークライフは豊かになります。楽しかったり、おもしろかったり、感動したり。そういった心の動きは、人生を豊かにしてくれるように、インナーワークライフも豊かにしてくれます。
また、職場に対して、同僚に対して、仕事に対しての認識がポジティブなものであれば、インナーワークライフが豊かになります。疑問を持ったままではうまく仕事はできませんし、「わからない」ということは心の障壁になります。
信頼できる同僚や、仕事に対する「意味感」、そして自分がどのように仕事に貢献していて、自分にどのような価値があるのかと認識しているときに、本来の力が発揮されるのです。
最後にモチベーションは言わずもがな。やる気、熱意はパフォーマンスを上げ、もちろんインナーワークライフを豊かにします。
ただし、「お金をくれるから」とか、「厳しい締め切りが…」といった、外発的動機づけ(外からのモチベーション)ではあまり効果がありません。
「その仕事がおもしろくて」とか、「個人的な挑戦として」とか、「誰かのために」といった内発的動機づけ(内からのモチベーション)にこそ効果があり、仕事に対して能動的になり、インナーワークライフを豊かにしてくれます。
インナーワークライフに最も影響を与えるものは
それでは改めて、そんなインナーワークライフに最も影響を与えるものは何なのかというと…
・最もポジティブな影響…やりがいのある仕事が進捗すること
・最もネガティブな影響…仕事における障壁
仕事がうまくいってれば心晴れやかに、うまくいってなければ憂鬱になることは、誰でも経験していることだと思います。そしてその影響は仕事だけにとどまらず、プライベートにも影響を与えるものですよね。
そういった意味では理解できると思いますが、結果を出すための方法が進捗では、「うまくいっているから進捗している」のか、「進捗しているからうまくいっている」のかという「卵が先か鶏が先か」みたいなことになりそうですが…もちろんそうではありません。
大事なことは、進捗しているという感覚なのです。
その感覚が、感情やモチベーションや認識に影響を与え、そしてインナーワークライフに良い影響を与えるのです。
ですので、進捗を「見える化」したり、大きな目標だけでなく、その日限りの目標などを設定して「小さな進捗」を感じられるようにすることが大切です。
その小さな進捗が、仕事への達成感を与え「仕事が面白い」という感情を与え、「チームの中での自分の価値」という認識を与え、「また頑張ろう」といモチベーションを与えてくれるのです。
例えば以下の投稿で紹介したToDoリストなんかを実践するのも良いでしょう。
インナーワークライフを豊かにすることは、人生を豊かにすることです。この知識はマネジメントをする方にも大きく役立てることができると思いますし、自分に対して使うのであれば職場選びの一つの指標にもなります。
ただ働くのではなく、人生の一部として、仕事を意味のあるものにしていきたいですね。
参考文献:マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
ps
ワークライフバランスも大事ですが、そもそもワークもライフの一部なんだなと思います。