「何故」と「何」を使いこなして目標を達成するには
もう今年も半年経ちましたが、皆さんは新年を迎えたときに、新元号を迎えたときに、何か目標をかかげましたか?
そしてそれを達成できているでしょうか?
まぁ実際にはなかなか目標達成って難しいですし、そういう大それたものでなくとも、なかなか目標って思うとおりに達成できないですよね。
今回は、なかなかそんな目標を達成することが苦手…という方に、「何」と「何故」を使った目標達成の方法をお教えいたします。
何故を考えるとやる気がでる
人は「何故」を考えると、やる気が出ます。
何故この勉強をしようと思ったのか…
→そうだ、資格を取ってあの仕事につこうと思ったんだ
何故あの仕事につこうと思ったのか…
→あの仕事をしている人に助けて持ったことがあって、それに憧れていたんだ
何故憧れていたのか…
というように、「何故」の連鎖で、自分の根本的な価値観に触れ、それによってやろうと決意した、一番心が熱い最初のころを思い出す…というメカニズムで、「何故」はやる気をあげてくれます。
何を考えると難しい行動ができる
しかし、「何故」ばかり考えていると、行動ができなくなってしまいます。
考えるという行為は、行動を止めてしまうデメリットもあります。再び動き出すのに、エネルギーが必要なわけです。
ですので、考えることが挟まらないくらいに、無心で行動できるよう、具体的な「何」をするかを考えることが大事です。
例えば、1カ月後にテストを控えているなら、そこから逆算してできるだけ細かく…机の前に来れば何も考えずに勉強を始められるくらいに準備をしておくのが良いと思います。
もちろん、立てた計画はうまくいかないこともありますから、最低ラインの計画と最高ラインの計画を立てて、時々現状と比較して修正していく…というのがいいかと思います。
近い未来では「何」に、遠い未来では「何故」に目が向きやすい
例えば、「遠い未来、綺麗な奥さんとかわいい子供たちに囲まれて、お金に困らない生活をするんだ…」というなかなか難しい目標をかかげたとして、そのために私はこれだけ頑張るんだ!と意気込んだとしても、いざその頑張りを実行しようとすると怠けてしまう…なんてことはよくある話です。
こんなよくある話は、以下のようなメカニズムで説明ができます。
遠い未来を考えているときは「何故」に目が向いて、そのために頑張るんだとやる気が最高になっています。
しかし、いざ、目の前にやるべき「何」が現れると、「何故」はどこかにいって、面倒くさい「何」ばかりが目に入るようになります。
このように人は近い未来では「何」に、遠い未来では「何故」に目が向きやすいのです。
このことを知っているだけでも、「あっ、今「何」に目が向きやすくなっているな」と気づくことができるので、気づいたら「何故」を考えてやる気を回復させるようにしましょう。
というように、様々なバイアスは知っているだけで多少緩和できたりするので、知識って大事だなとつくづく思うわけです。
参考文献:やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~(ハイディ・グラント・ハルバーソン)
ps
京アニのことがつらすぎて、何かしたいけれど、何もできないし、つらいからといってブログをさぼったりするのは違うので、一周回っていつも通り頑張って投稿しています。