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映画 『ルックバック』 を観た。

昨日、映画ルックバックを観に行きました。
(飛騨高山には映画館がないので長野県松本市まで行きました、。)


映画館、入り口前 "ルックバック" のポスター

結果、本当に素晴らしい作品でした。
青春の真っ只中で没頭できることがあること。
周りの目に何ふり構わず「やりたいから」「上手くなりたいから」という単純な理由で春夏秋冬、季節が移ろいでもやり続けるその姿にはハッとさせられ胸を打たれるものがありました。

隣のクラスの不登校、京本の存在は藤野を遥かに凌ぐ画力からの強い嫉妬心によりそんな姿勢をさらに加速させては物語が進むにつれて戦意までを喪失させる。

しかし、彼女の卒業証書を届ける。という担任から任された粋な理由で藤野と京本は初めて接触し、京本のまっすぐな想いと言葉で強く繋がる。

そこから大雨の中の藤野の帰り道。あのシーンが本当に良いんだよな。
ここで僕はめちゃくちゃ泣きました。堪えられなかった。

学生の時の些細なことで天にも上るような気持ちにもなれるあの瑞々しい感性と、良い意味での感情の浅さ。
なにかを思い出せたようで、そして過去の自分にもあんな帰り道があったような気がして涙が止まらなかった。

そういったシーンにもharuka nakamuraの音楽は必ず存在していて情景をより、一層引き立てていました。

アニメ×harukaさんの音楽。僕は初めてこの掛け算を見てとても素晴らしい相乗効果を生んでいると感じました。

他にもたくさんの心揺さぶられるシーンが存在してます。

没頭している時にかけられる他人からの率直な言葉とか
藤野の、なりふり構わずこれしかないって漫画にかける気持ちとか有名になってゆくことでの辛さとか

そんなシーンに鋭い釘を打つような言葉でハッとさせられます。

・『じゃあ、藤野ちゃんはなんで描いてるの?』

・『なんで、なんで描いてるんだろう。描いてもなにも役に立たないのに』

この作品は、”青春の葛藤”を描くのがとても上手い作品だと感じました。

藤本タツキ先生の繊細な細い線から伝わる、太い感情。
haruka nakamuraによる情景をさらに彷彿とさせる音楽。

久々にこんなに文章を綴りたい気持ちになって書いています。ぜひ、映画館でこの映画を観てほしい。
おそらくあと、残りわずかしか上映期間はないはずだから。

この作品を生んでくれた藤本タツキ先生、harukaさん。
関わってくれた全ての人に、大きなリスペクトと感謝。



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