マイナス思考って悪い事なの?
涼しくなってきて、夏が終わった寂しさを感じながら、開幕に向けてコンディション上げてきています!
少し前になるが、こんなツイートをした。
皆さんも大きなプレゼンや発表会前に不安になったり、緊張した経験があると思う。また、自分の将来や人生について漠然と不安を抱いている人も少なくないはずだし、今回のコロナの影響でそういう感情を抱くようになった人も余計に多いと思う。
ありがたいことに僕は大好きなバスケットを仕事にさせてもらえて純粋に楽しい、もっとうまくなりたいという気持ちと同時に結果が全てのプロの世界で次の試合も活躍できるだろか、いつまで戦力と必要にしてもらえるだろうか、などの不安な感情も抱くこともある。
そこで今回はなぜ人はマイナス思考になりやすいのか、そもそもマイナス思考って悪い事なのか、その対処法についても少し書いていこうと思う。
なぜ人はマイナス思考になりやすいのか
人が1日の中で無意識に物事を考えている回数は6万回と言われている。そのうち95%が昨日までの事と同じ事、そのうち80%がネガティブなことと言われている。つまり、放っておけば人は無意識にネガティブな事を考えるようにできているそうだ。この理由はなんとなく想像がつくとは思うが、天敵に狙われないように常に危険を想像しておくというような本能的な事からきているらしい。この事実からそもそもネガティブになる事って自然な事なんだとわかっただけでも気持ちが楽になると思う。
そもそも僕はチームにネガティブな人間は必要だと思っている方である。他のみんなには気づかない小さな綻びだとか油断みたいなものに気付いてくれる事が多いと思っているからだ。
そういう意味でもネガティブ=悪というイメージをまずはなくすということが良いと思う。
マイナス思考への対処法
マイナス思考にならない為に僕が実践していることは、シンプルにとにかく”忙しくする事”。
以前の記事でも少し触れたが、自分の一日でやることのスケジュールを事前にたててそれをひたすら継続して取り組み続ける。最初はその作業に感情がなくてもよいと思っている。まずは淡々とこなすこと。
説明した通り脳は暇にするとろくなことをしない。ありもしない不安を考えたり、他人のいらない粗さがしをしたり、それをSNSに吐き出したりとマイナスの感情をいだきやすくなってしまう。最初は、感情がなくても淡々と継続していくことでそこに次第に感情がのっていき、さらに次のステップが見えてくるようになる。そうすると自分の為に時間を使えるようになってくる。自分の時間を夢や目標を達成するため、家族や大切な人と過ごす時間でいい意味で忙しくする事で脳に無意識にネガティブな感情を抱かせる暇を与えないという感覚に近い。
僕は生まれながらの超ポジティブ人間ではないし、どちらかというと何か事が起こるとマイナス思考に陥ることのほうが多かった。最初はそんな気持ちになってはいけないと抵抗することも多かったが、メンタルトレーニングや心理学を学び実践していくにつれて、そんな感情を抱くことを受け入れるようになってきて、気持ちがすごい楽になった事がプレイにも生きてくるようになった。もともとスーパーポジティブな人からすれば、気にする必要はないことかもしれないが、不安を抱きやす人やセルフイメージを下げやすい人などの何かヒントになってくれるとうれしい。
次回はもう少し詳しい実践法などについて書きたいと思う。
ちなみに僕の妻はスーパーポジティブで、バスケットの事で落ち込んでいるとバスケットなんて球入れなんだからそんなに悩まなくていいよ!とよく言われます。笑
石井 講祐