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良理道具屋・釜浅商店に行ってきました!【日々の暮らしを豊かにする良理道具月間】

こんにちは!小杉湯番頭のジェット石田です。

小杉湯は12月1日(水)~26日(日)まで、東京・合羽橋にある創業明治41年の料理道具店 釜浅商店とコラボをし、小杉湯内でPOPUPSTORE『日々の暮らしを豊かにする良理道具月間』を開催します!

期間中は、小杉湯ギャラリースペースにて日本各地の優れた職人の方々が制作した鉄のごはん釜、木曽さわらのまな板、庖丁、桧(ひのき)の中華せいろなど、日常にとけこんだ"ちょっと幸せ”になる道具を販売します。

また12月4日(土)~5日(日)では『釜浅商店の湯』を開催します。ひのき風呂を楽しめたり、釜浅商店の釜で炊いた美味しいおにぎりが食べられたりできる美味しいイベントです!

そこで小杉湯では、釜浅商店がどんなお店かを前もって見に行くことにしました!見学を希望する小杉湯スタッフ、小杉湯となりスタッフ、小杉湯となり会員一同、釜浅商店に集いました。

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料理道具のワンダーランド・合羽橋

小杉湯様御一行はひとまず高円寺から電車や地下鉄を経由し、釜浅商店がある合羽橋道具街に降り立ちました。合羽橋道具街は”食”に関連のある商店が集まる街で、その歴史は大正時代までさかのぼることが出来ます。

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大正時代初期に新堀川という川の両岸に古道具を商う人たちが店を出したことがかっぱ橋道具街の発祥とされています。新堀川は関東大震災ののちに埋め立てられましたが、この新堀川を跨ぐ合羽橋の周りには菓子道具屋を中心とした”食”に関連のあるお店が集まり始めました。戦後は様々な飲食業界のニーズに対応するため、さらに多種多様な商店が集まる街となりました。

(『ごあいさつ/かっぱ橋商店街』より要約引用、リンクは本文最後に載せています)

色とりどりのお皿が積み上げられるお店、見たこともないお菓子の型がたくさん並ぶお店、食品サンプルを取りそろえるお店、食べるための道具がこれでもかというほど集中しています。街一体が博物館のようで小杉湯御一行も大興奮。目を常時うろうろさせました。

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思わず丁寧に手に取りたくなる釜浅商店

そしてとうとう小杉湯御一行は釜浅商店に到着しました。釜浅商店は料理道具全般を販売する料理道具売場庖丁のみを販売する庖丁売場という二つの店舗に分かれています。

古き良き合羽橋商店街の中では、釜浅商店は洗練されたお店でひと際目立つものでした。10年前に「良い道具には、良い理(ことわり)がある」を掲げてリブランディングをし、1年前に庖丁売場の建物のみ建て替えを行い、リニューアルしました。良い道具を使うと料理も美味しくなる。よい釜で炊いたお米がぴかりと光り輝くように、よい庖丁で拵えたお刺身がなめらかであるように、良い道具は人を幸せにします。心躍る料理になれるよう、料理道具ならぬ”良理道具”を提案するお店に変えたのです。

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小杉湯御一行はまず料理道具売場に向かいました。黒い暖簾を潜り抜けた先には料理道具がずらあと並んでいました。お米を炊く釜はもちろんのこと、フライパンや中華鍋、玉子焼き器など、あらゆる良理道具が取り揃えられていました。プロやアマを問わず、料理をする人のあらゆる需要を満たすためにおたま一つをとっても非常に細やかなサイズ展開をしています。またその道の人が好んで使うような焼き鳥に使う炭火焼台や鰻焼き台といった専門性の高い道具も取り揃えています。

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さらに小杉湯御一行は庖丁売場にも向かいました。そこにもずらあと庖丁が揃えられており、黒色の布の上に丁寧に置かれていました。思わず手を取りたくなるような陳列が為されていました。馴染み深い三徳庖丁をはじめ、出刃庖丁や柳刃庖丁といった和庖丁、牛刀やペティナイフといった洋庖丁、葉物を切る菜切庖丁などが並んでいます。

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また下の写真のように、普段お目にかかれないような庖丁もこのお店では見せてくれます。左から、鶏肉の解体に使われる骨すき庖丁、庖丁の柄、地域により形や研ぎ方が異なる為に形が違う鰻庖丁(京裂、大阪裂、江戸裂)、お刺身を引く柳刃庖丁、蕎麦庖丁となっています。販売員さんに言えば試しに手に持つこともできます。広報担当の斎藤さんは知られざる庖丁の世界を私たちに教えてくださいました。

「和庖丁は大阪の堺、洋庖丁は岐阜県の関など、各産地の職人さんがこだわりぬいて作った庖丁を私たちがセレクトして販売しています」

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たくさんの良理道具に圧倒される小杉湯御一行に釜浅商店の販売員さんは親切に声を掛けてくれました。釜浅商店の販売員さんはお客様とよく話をしようと心がけているそうで、それは一人一人に合った良理道具を一緒に探すためだといいます。私はその言葉に甘え、先ほど専門性の高い用の庖丁を案内してくれた斎藤さんに頼み、私に合う三徳庖丁を一緒に探してくれました。斎藤さんは私たちの顔を見て、マジシャンがトランプをテーブルに並べるように庖丁を黒いまな板の上の並べ始めました。

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「(庖丁が)重いほうが使いやすいという方もいますし、軽いほうが使いやすいという方もいます。どうぞ一つ一つ手に取って、自分に合う庖丁を試してみてください。こちらの庖丁は三枚の鋼を合わせて作ったものですが、こちらの庖丁は一枚の金属から出来ているので、研ぎやすいものとなっています。」

私たちは「どの子がお気に入りの子?」と言いながら楽しみながら庖丁を選んでいきました。また購入する庖丁に対してはお名前入れをすることができ、気に入った庖丁には好きなお名前を入れることができます。金槌で鏨(たがね)をたたき、銘を刻む音もこれまた心地よい。

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「フランスのパリにも釜浅商店の店舗を構えているのですが、フランスのお寿司屋さんで働いていたスタッフもいます」

料理が好きなのは販売員さんも一緒。次第に良い料理を作ろうと団結する相棒のように見えてきました。

なぜ釜浅商店とコラボするのか

いきなりどこぞの知らない企業とコラボをして新しい取り組みをする銭湯で有名な小杉湯ですが、今回はなぜ釜浅商店と手を結ぶことになったのか。そのキーパーソンは田中良典という朝清掃スタッフにあります。

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(写真右:田中さん)
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(写真中央)

小杉湯スタッフを「石田氏!」「菅原氏~♪」と呼ぶ、どこぞのオタサーに所属するおじさんです。NHK教育のこども向け番組によくいるようなPOPな服を着て、「アサノタナカデス!」と目をぎらぎら、ぎょろぎょろさせて元気に挨拶する不審者です。

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嘘ですごめんなさい。めちゃくちゃ丁寧に掃除する誠実な朝清掃スタッフです。朝清掃のベテランお姉さま方に教わりながら真摯に働いていただいています。詳しくは、12月4日(土)に掲載予定「わたしの湯」で描かれる予定なので是非ご覧ください。

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田中さんは釜浅商店で働くかたわら、休日の朝に朝清掃として小杉湯の掃除をしてくださっています。本業は釜浅商店の販売員で、合羽橋の店舗や催事場で料理道具を探すお客様の手伝いをしています。小杉湯にも一度、釜浅のごはん釜を持ってきたことがあり、これで私もお米を炊いたことがあります。蓋を開けた瞬間湯気があがり、お米がぺーかぺーかと輝いて、新しい炊飯体験を得ることが出来ました。

「過去に小杉湯がいろいろなイベントをやっている中で、『釜浅商店のこともできたら楽しそうだな』と妄想していて。ちょうど働いて一年がたち、念願かなって実現しました!」

こうして朝清掃田中さんが小杉湯と釜浅商店を繋ぎ、コラボイベントをすることになりました。

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「小杉湯と釜浅商店、どっちとも共通しているのは、歴史があるというところと生活導線上にあること。小杉湯も釜浅も別になくても生活はできるものなんだけど、それがあることで自分の生活が豊かになる、明日もっと頑張ろうという気持ちになれる」

時代に合わせた伝統の価値

釜浅商店を満喫しそろそろ出ようとした矢先、釜浅商店の代表・熊澤大介さんが小杉湯御一行に挨拶してくださいました。浅草・合羽橋にお店を構える伝統的な商店の四代目ということで、どんな方だろうと思ったら金髪でカラフルマフラーをまとった大変今風の代表さんでした。

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私は思わず間違えて、その辺を歩いていた黒服のおばあ様に「小杉湯の石田です!」と話しかけてしましました。

まあそれはともかく。釜浅商店と小杉湯についてお話を伺いました。

「料理道具は基本的にいつの時代でも変わらないもの。それを時代に合わせてどうアウトプットするか、魅せていくかを考えていきたい。リブランディングしたのも今の時代に合わせるいい機会だと思ったから。100均でも庖丁が購入できる時代で、うちでは職人さんが作ったいい庖丁を売っていきたい。昔も銭湯だって、家に内風呂がない時代で需要があったから入られたものだけど、今の時代はみんな銭湯に入る必要はない。今の時代、銭湯に入る意味は違う。時代によって料理道具屋も銭湯も求められるものが違う。そういう意味で小杉湯とうちはつながっているし。ちなみに僕もたまに小杉湯に入りにいきますよ」

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「今後も釜浅商店としては、時代に合わせてよい料理道具を提案していきたいと思います」

伝統的なものをいまの時代に合わせて少しずつ変えていく。釜浅商店も小杉湯も長く続くお店であるからこそ、この問題に向き合い続けます。

小杉湯に合羽橋がやってくる!日々の暮らしを豊かにする良理道具月間始まるよ!

2021年12月1日(水)~12月26日(日)、小杉湯ギャラリースペースで「日々の暮らしを豊かにする良理道具月間」を始まります!期間中は、日本各地の優れた作り手たちが丁寧に仕事をしたものの中から、鉄のごはん釜、木曽さわらのまな板、庖丁、桧の中華セイロなど、日々に溶け込んだ”ちょっと幸せ”になる道具を50点販売いたします。

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また、12月4日(土)・12月5日(日)は釜浅商店の湯を開催します!長野県木曽産ひのきのまな板の加工時に出る「ひのきの廃材」を使用した「まな板の湯」を実施。ひのきは抗菌作用があり、香りの良さからリラックス効果もあります!番頭ジェット石田からしても木の風呂はかなり珍しいお風呂なので、是非味わってください!

12月4日(土)10時~18時には、釜浅商店の販売員が小杉湯に来て、お買い求めていただいた庖丁、鉄フライパンなどに無料でお名前入れをするサービスをいたします!あなただけの良理道具を是非この機会に作ってみてください!

12月5日(日)10時~18時には、小杉湯にぎりを数量限定で販売します!小杉湯に関わりがある山燕庵・梅ボーイズ・釜浅商店のトリプルコラボレーションをしたおにぎりを販売します。山燕庵のお米を釜浅のごはん釜で炊き、梅ボーイズの梅を包みます。最高のおにぎりとなっています!数量限定で販売を終了するので、見逃さないようお気を付けください!

料理は道具で変わるものです。良い道具を使って、人生を豊かにしませんか?釜浅商店、小杉湯一同お待ちしております。

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(文章:ジェット石田、写真:松田大成)

参考リンク

・釜浅商店ホームページ

・かっぱ橋道具街

https://www.kappabashi.or.jp/














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