【新刊】『薔薇色の脚』中川多理人形作品集
著者最新の人形作品集『薔薇色の脚』が発売になります。
近年取り組んでいた、山尾悠子さんとのコラボレーションにより生まれた「小鳥たち」「薔薇色の脚」の人形達が全収録されています。
作品集を纏める際に、いつも「この子も載せたい…」「構成上この子は外して、こちらを入れて…」とクォリティを上げるために泣く泣く沢山の人形達の中から取捨選択しているのですが、今回は全員取りこぼしなく掲載されています。こういった形で纏まるのは初めての試みなので、とても嬉しいです。
それでもカタログ的にはならずに、物語の流れを感じる構成で組んでくださって、細部まで意匠を凝らした装幀をステュディオ・パラボリカのミルキィ・イソベさんが担当してくれました。
人形の撮影は全て著者自らが行っていますが、いつも会場撮影でお世話になっている赤羽卓美さんによる、抜け感のある素敵な写真も一部使われています。
webで発表した写真もありますが、やはり紙…紙は良い。紙の本が大好きだ。
今回憧れであった紙の外函ケース入りというのも嬉しいです。
『新編 夢の棲む街』では挿人形としてモノクロームの画像で立ち現れていた薔薇色の脚たちも、新刊作品集ではカラーでその全貌を表しています。二冊連続して堪能して頂けることを願っています。
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また、新刊作品集には山尾悠子さんから書き下ろし掌篇「小鳥たち、風のなかの」を賜りました(ありがとうございました!)まだ目にしていない小鳥の姿をどうぞ掴まえてください。
そして、帯の言葉を与えてくれた川野芽生さんによる解説/「顔を手に入れる」、清水良典さん/「夢みる爪先のパヴァーヌ―『薔薇色の脚』に寄す」、金原瑞人さん/「『薔薇色の脚』に寄せて」を賜りました。こちらも書き下ろし解説となります。お人形への濃密な言葉をありがとうございました。この場を借りて御礼を申し上げます。
また、私も「少女と鳥についていくつかのこと」として制作ノートのようなものを書き下ろしました。近年の人形を巡る事象と制作についての覚え書きのようなものです。
皆さまのお力添えもあって、写真集としてだけではなく、人形を取り巻く読み物としても充実した本となりました。ぜひ多くの方にお手に取って頂きたいです。
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著者サイン本を2/23からの出版記念個展会場で先行発売いたします。また、web通販も開始しておりますのでぜひ御利用ください。
web通販はこちら↓
そして、出版記念個展ではお人形付き特装版もリリースされます。ぜひ函入りのお人形達に会いにいらしてください。
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