最初の犠牲者は誰だ
「休みの日はスロットしかやる事がなくていつも負けちゃうんですけど、どうやったらスロットに勝てますかね?」と言う後輩の悩みに「スロットを止めることが本当の意味でのスロットに勝つことだよ」と教祖様みたいなことを言ってやりました。#コッシー教
こんにちは、コッシーです。
さて、うちの入居施設では新しい入居希望者がいる場合、例えばその方に既に担当ケアマネがいるケースや別の施設に入居しているケースなどでは、事前に入居希望者の情報が分かる資料をもらっております。
その資料を拝見して、ADL状態や日中の過ごし方、性格などを読み取ったりしています。さらに詳細を確認したり、分からないことなどを聞いたりして、入居前にある程度の状態を把握しております。
そうすることでこちらでの生活が始まったばかりでも安心して安定的に過ごせるように考えております。
最近、入居されたHさん(80代女性)はうちに入居される前は老健におりましたので、事前に担当者から情報シートをもらっていました。
そこにはHさんのADLや施設での過ごし方、またリハビリ内容等が事細かに書かれておりました。一通り拝見したところ特に気になる点は無さそうで、こちらに入居されても問題無いように思えました。
しかし1点だけ気になるところがありまして、情報シートの【暴言・妄想等】という欄にこんな記載がありました。
『他者を見下したり、悪口を言う傾向がある』
これがどの程度なのか、どういう状況で発せられた事なのかが全く分かりませんが、たとえば入居者の中には自分を強く非難されたり、バカにされたりすることで怒ったり不穏になったりする方もみえます。ここはもっと詳しく聞く必要があると思いました。
老健の担当者に確認をしたところ、耳が聞こえずらい方が何度も同じことを聞いてくることに対して、「あの人同じことを何度も聞いてくるからもうボケちゃったんだわ」と大きな声で言ったり、リハビリ中に失敗したりできなかったりする人を笑ったりすることがあるとのことでした。
ただそこに悪意はなく場を和ませようとするつもりで言ってる気がするとのことでした。
これらくらいの内容ならこちらで生活は大丈夫だと思い手続きを進めて先日無事にご入居されました。
高齢者の方などで環境が変わると不穏になったり、問題行動が激しくなったりすることがあります。
Hさんももしかしたらそうなる可能性があります。その時に老健入所時よりも激しく人を罵倒したりするかもしれません。
ただ可能性の段階でHさんに注意をするわけにはいきません。仮に注意を促せる時はHさんが暴言等を発した時であり、それは第1の被害者を生むことになります。
こればかりは仕方がないことであり、Hさんが暴言等を発しないことを祈りつつ、暴言等を発してもすぐに対応できるように目を光らせておく必要があります。
(被害を最小限に留めなければ…)
そんな僕の心配をよそにHさんはとても穏やかに、そして他の入居者とも揉めることなく仲良く過ごしておりました。でも安心するのはまだ早いです。いつ何時Hさんにスイッチが入り暴言を放つか分かりません。油断は禁物です。
(誰が犠牲者になるんだ…あの人か…それともこの人か…大丈夫だ!暴言を言われても僕が必ず守ってやるから!)
そんな風に考えて毎日Hさんの様子を観察していました。しかしHさんは本当に穏やかで暴言のぼの字も発することはありません。
もう大丈夫かもしれないな…そう安心しかけたある日、それは突然訪れました。
Hさんが食堂で立っていた僕を見て、「あんた、妊娠何カ月目?」と言いました。
言っている意味が分からず「え?どういうこと?」と聞き返すと、僕の少々ぷっくりしてるお腹をポンポンと叩いて、「これよ、これ。妊娠してるでしょ(笑)」とニヤニヤしながら言いました。
ぼ、暴言だーーー!!
なんとHさんから暴言を言われた最初の犠牲者はこの僕でした!
まぁ暴言と言ってもその場にいたみんな笑っていましたし、言われた僕も少ししか傷ついていないので、全く問題ありませんし、Hさんの暴言具合が確認できて逆に良かったです。#いや全然暴言じゃないだろ#ポッコリお腹をいじられただけ
来月の健診を控えてダイエットをせねば!!と考えておりましたが、僕のぷっくりお腹がみんなを笑顔にすることができて、たまには役に立つもんだなと思いましたので、しばらくはダイエットを控えようかなと思います。#痩せる気ないやろ
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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