すべてのクリエイターに伝えたい、ネプリという方法
突然ですが、あなたは「ネプリ」や「ネップリ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ネプリは、あなたの作品を、遠くの誰かの『手に届ける』方法です。
小説や詩を書く人、イラストを描く人、フリーペーパーを発行している人、すべてのクリエイターに私は伝えたい。
あなたの作品、ちゃんと『手に届ける』方法がありますよ!
抽象的な話は置いておいて、詳しい話をしましょう。
このあとの話のまとめ
①ネプリ(ネップリ)=ネットプリント・ネットワークプリント
②ネットプリント・ネットワークプリントは、作品とプリンターをつなぐ鍵を作ってくれるサービス
③ネプリでは金銭的利益はまったくない
④それでもネプリで届けたい
①ネプリ(ネップリ)=ネットプリント・ネットワークプリント
ネプリやネップリというのは、俗称で、それが指すのは「ネットプリント」や「ネットワークプリント」というサービスのことです。ちなみに、ネトプリと呼ぶ人もいます。
いまから話すことの概要を掴むためには、こちらの説明がいいかもしれません。
https://neprist.com/about/nepri
②ネットプリント・ネットワークプリントは、作品とプリンターをつなぐ鍵を作ってくれるサービス
「ネットプリント」と「ネットワークプリント」とはなんなのかといえば、それはコンビニのプリンターで利用できるプリントサービスのこと。
事前に「ネットプリント」や「ネットワークプリント」のサービスにユーザー登録することで、自分のユーザーページに文書ファイルや画像ファイルをアップロードできるようになります。アップロードされると、そのファイルには「プリント予約番号」や「ユーザー番号」が与えられます。これは、作品を照合するための鍵のようなものです。
今度はコンビニのプリンターで「ネットプリント」「ネットワークプリント」のサービスを利用する画面へと操作すると、前述の「プリント予約番号」「ユーザー番号」を入力するように求められます。はい、ここで、さっきの鍵を入力!
すると……プリンターの画面に自分がアップロードした作品が現れてくる!(そうそう、これです!)
そして、ちょちょいと操作して(詳しい操作は割愛)、プリンターで印刷できます。
つまり、「ネットプリント」「ネットワークプリント」は、ネット上で自分の作品の鍵を作ってくれて、それを使うことで全国のコンビニのプリンターで自分の作品を照合し、印刷してくれるというものなんです!
これのなにがいいかというと、「プリント予約番号」「ユーザー番号」さえ伝えれば、あとは全国のプリンターで好きに印刷してもらえる、というところなんです。
ファイルそのものを送ったり、共有スペースを設けてそこに招待したり、そういうことをしなくても、自分の作品を届けたい人に届けることができる。そういう良さを感じてか、このサービスを創作活動に利用する人が増えています。
ちなみに、ここまで創作活動のための利用のイメージでネットプリント・ネットワークプリントの説明をしてきましたが、(おそらく)そもそもこのサービスは創作活動のために作られたものではありません。
例えば、プリンターを所有していない人や出かけた先で印刷したくなった人、そういう人のために、コンビニのプリンターとパソコンの中のファイルを便利につなぐためのサービスです。
③ネプリでは金銭的利益はまったくない
ここまで来て気になるのは、お金の話じゃないでしょうか?
実のところ、このネプリを利用しても、クリエイターに金銭的利益はまったく無いんです。
このネプリ、印刷するときに「プリント料金」がかかります。サイズや用紙、カラーによって値段は変わります。印刷したい作品を番号で照合し、必要なプリント料金をプリンターに投入することで印刷が始まります。
あれ、お金がかかるならやっぱり利益も出るんじゃ……? と思われた方、ちがうんです。
このプリント料金はあくまでプリント料金。コンビニのコピー機を使うのに、コピー代がかかるのと同じことです。そのファイルをアップロードした人に何%かの利益が……なんてことはありません。(そもそも創作活動のためではなく個人の利用のために作られたサービス、ということを思い出してください。)
プリンターの前で「ファン」がしているのは、クリエイターから作品を「買う」という行動ではなく、無償で提供された鍵を使って印刷物を照合し「お金を払ってプリントしている」という行動なのです。
チャリンと落ちた小銭はクリエイターに還元されることはなく、プリントサービスの提供主やコンビニの利益になっていることでしょう。
④それでもネプリで届けたい
じゃあ、なんで多くのクリエイターが、ネプリなんてやっているのか?
文章ならTwitterでもnoteでだって読んでもらえる。イラストだって、画像ファイルをTwitterやPixivにアップして見て貰えばいいじゃないか。
違うんです。そうじゃないんです。
やっぱり、作品として、『手に届けたい』からじゃないでしょうか?
ただのデジタルなデータではなくて液晶の向こうの色彩ではなくて、ポストカードやラッピングペーパーという作品として。
テキストや意味ではなくて、一ページの詩集や折本として。
ちゃんと、手にとってほしいんです。
そしてまた、どうして「プリント料金」を払ってまでその作品をプリントするのかというと『手に取りたい』からじゃないでしょうか?
プリントした作品なら、部屋に飾ることも、ファイリングして時々思い出して触れてみることもできます。そうして、大好きなものを、思う存分味わいたいし、大切にしたいんじゃないでしょうか?
まとめ
①ネプリ(ネップリ)=ネットプリント・ネットワークプリント
②ネットプリント・ネットワークプリントは、作品とプリンターをつなぐ鍵を作ってくれるサービス
③ネプリでは金銭的利益はまったくない
④それでもネプリで届けたい
ほかにもネプリのいい面はたくさんあると思いますが、今回はこの『手に届けられる』という点に絞って、お伝えしました。
私は、このネプリを使った創作活動、すごくいいなと思っています。応援したいなと思っています。
本当は、クリエイターさんにお金が還元できるような仕組みがあれば一番いいなと思っていますがそれは前述したように難しそうです。
そこで、せめて。
ネプリを使う人のためのプラットフォームを作りました。
https://neprist.com
これで、ネプリによる作品がもっとたくさんの人に届いたらいいなと思いますし、もっと楽しくなったらな、と思っています。
もし、ネプリを使うことがありましたら、どうぞ役立ててください。
すべて無料です。ネプリによる創作活動に利益がまったくないように、このサービスにも利益は一切ありません(笑)。
私も、ネプリで創作活動をするクリエイターさんと同じ立場なわけです。
このサービスがみなさんに使ってもらえたらなって、それだけ思っています。
登録方法などわからなければこちらから。
https://neprist.com/manual
また、ややこしくなるので最後まで触れなかったのですが、
ネットプリントとネットワークプリントは似た名前の似たサービスですが、微妙に違う部分があるんです。
ネットプリントはセブンイレブンのプリンターで利用できるサービスで、プリンターの会社の富士ゼロックスが提供しています。一方で、ネットワークプリントは、ファミリーマートやローソンなどのコンビニで利用でき、シャープが提供しています。
ネットプリントのほうは「プリント予約番号」というものが作品ファイルごとに付与されるのに対して、ネットワークプリントは「ユーザー番号」というのが登録ユーザーのボックスごとに付与されます。例えば、AとBの二つの作品を、ネットプリントとネットワークプリントにアップロードした場合、ネットプリントではAとBにそれぞれ別の番号が個別に与えられますが、ネットワークプリントの場合は同じ番号になり印刷時にプリンター側でAかBかを選択することになります。
詳しいことは公式の紹介ページをご覧くださいね。
ネットプリント
https://www.printing.ne.jp/index_p.html
ネットワークプリント
https://networkprint.ne.jp/sharp_netprint/ja/top.aspx
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