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散歩のひと  春の小川(野川)散歩コース

 春の匂いがする。陽射しが柔らかくなる。
土の緩む匂い、菜の花の香り、この時期の散歩は楽しい。
だが、そうなのだ。
浮かれて無防備で散歩をすると目が痒くなり、鼻水が垂れる。
日本の春は何時からこんな事になっているのだろう。花粉症の抜本的な解決、治療方法はないものかと思う。

 それでも春だ。自然観察できる散歩コースを紹介しようと思う。
普段はNoteで記事を書くことなど念頭になくフラフラ歩いているが、今回は散歩コースの紹介を念頭において歩いてみた。

 まずは起点、出発は神代植物公園の駐車場とした。ここは広いので繁忙期でなければ満車にはならない。

 大まかな地図上でのルートはこんな感じだ。この辺りは緑地の多い場所で、好き勝手に歩いても楽しい。たまに野菜などの無人販売もあるので、小銭は持ってたほうがいい。たまに悔しい思いをする。

深大寺クリテリウムのコース

 本日は天気のいい日だった。ただ2024年、今年の3月は寒い日が多い。
桜(染井吉野)は3月27日時点、まだ咲いていない。(記)

国分寺崖線
 私は富士山が見たいので、国分寺崖線沿いにある長谷川病院の裏、高台の東京天文台側を歩き野川に出ることにした。
この国分寺崖線は崖だ。地勢的にこの上は武蔵野台地に続く。

国分寺崖線は国分寺から成城学園あたりまで続く

階段を見れば分かるが10mはある、結構高い。

この崖をハケという。
富士山、まだ天辺が白い

古代の暮
 この辺りは古代から人が住んでいた場所だ。昔からよく土器などを発見した。私も小学生の頃、工事現場の横で土器を見つけたことがある。稀に不発弾も見つかる。

土器の破片

 この国分寺崖線沿いの三鷹大沢には、出山横穴暮(でやまおうけつぼ)がある、古墳時代に作られた墓だ。登山道みたいな所を登ると見ることが出来る。

登山道のようだ
出山横穴暮

 この登り口は大沢の里と言われている。古民家と田んぼを三鷹市が保存管理している。水車もあり武蔵野の面影を保っている。
夏場はトンボとイナゴが乱舞する。フジバカマの花にアサギマダラが飛んでくることもある。
ゲンジボタルが6月頃に見る事が出来る。

大沢の里
水車

近藤勇のお墓
 野川公園の手前に近藤勇のお墓と銅像がある。ここに天然理心流の道場があった。新撰組のファンならお勧めだ。

近藤勇
天然理心流、首の無いまま葬られた

カワセミ
 野川沿いの土手につくしを見る。そろそろ春だ。
野川公園を流れる野川には桑の木が川沿い群生している。桑の実は取り放題だ。生よりジャムに向いている。
冬場はこの辺りでカワセミが枝から枝へ飛翔して、魚獲りをする。
その瞬間を狙ったカメラマンをよく見かける。
私もカワセミはよく見かけるが、写真で捉えるのは難しい。スマホカメラでは限界がある。
「君たちはどう生きるか」
アオサギも見られる。この辺りに2羽いる。お友達だ。

ツクシ
桑の枝にカワセミ
アオサギ

桜と葉の花
 野川は桜の名所だが、まだ咲いてない。菜の花とのアングルがいいのだが、今はつぼみだけだった。
この辺り、ガマの穂が群生しており、大きな鯉もいる、多摩川から遡上しており、4月下旬になると交尾が見られる。

桜と菜の花と小川、あと少し
野鯉が泳ぐ
ガマの穂と野川

野川公園
 野川を遡上、歩いていると野川公園に入る。
広々とした公園だ。雑木林の中タチツボスミレを見つける。

雑木林の中タチツボスミレ

 秋紅葉すると甘い香りのするカツラ、大好きな木だ。その木が沢山伐採されている。ナラ枯れだ。カシノナガキクイムシにやられた。
この害虫は武蔵野の森で猛威を奮っている。

カツラが伐採されている

ナラ枯れ
 ナラ類やシイ・カシ類などの樹幹にカシノナガキクイムシが潜入し、ナラ菌を樹体に感染させ、菌が増殖することで、水の吸い上げる機能を阻害して枯死させる伝染病だ。

カシノナガキクイムシ

調布飛行場
 野川に沿って調布飛行場があり、その離陸が見えた。戦中は、B29を攻撃するため、陸軍の飛燕が飛び立っていた場所だ。
80年前の話だが、この上空で激戦があった。

調布飛行場から飛び立つ
調布飛行場と飛燕、遠くに富士山が見える

降りだしに戻る
 戻ってから深大寺で蕎麦を食べるのもいい。
また川沿いにあるお総菜屋 たつみ でお弁当を買うのもいい。ここは安くって美味しい。デッキにアウトドア向けの椅子と机があり、そこでもいただける。

手すりに弁当を待つ人がいる。近所の東大の乗馬クラブの学生がよく来る

こんな感じで2時間。8キロ程度の散策となる。


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