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自転車(ロードバイク) 骨からみた乗車姿勢を考える
こんな考察しているのは、元はと言えば私の老化と病気が原因だ。この歳で、まだ自転車に乗り続けたい。そのためだ。
シクロクロス リドレーFierX に乗る動画 2023年秋(67才)
まだ体が動いている。その1年後こんな状態になるとは、思ってもいなかった。この歳だと翌年もまともに体が動くとは限らない。そのことを痛感する。ちなみに私の場合、生きているとも限らない。(心臓がポンコツ)
神経痛の話から
今年の8月の誕生日以降、今9月だから1ヶ月くらい、ただ歩いているだけで足が痺れる。原因を考える。
「疲れが溜まっている?」
しかし、これは疲労や怪我、筋肉、靱帯の痛みではない。取りあえず近所の整形外科へ行く、ここで大学病院へ行く人はいない。
病院は常に混んでいる。
「膝が痛い、肩が痛い」老化でぼろぼろになった老人が沢山病院へ来る。
「若者の負担になる!老害だ!」
よく見るコタツ記事だが、ちょっと何言っているかわからない。
あんたらも何十年後には老人となる。バリバリのサラリーマンだった今の老人も社会保険という税金を相当支払っている。
ちなみに年金も支払った分を回収するには15年生きる必要がある。年金支給が65才から、それから15年程度が平均寿命(男)。
ちょうどチャラになるようになっている。
この医療費(年金)の問題は順繰りする人口の減少にある。これは国の政策の問題だ。一方、子供を作らない自分達にも多少の要因はある。日本人が持続可能でなくなった。社会問題の話をすると最後は愚痴になってしまう。
話を戻す。つまり整形外科は常に混んでいるのだ。病院は1人の診察時間を5分と計算する。15人待ちだと2時間は待つ。
ようやく5分の診察とレントゲン、結局断定できないので、近所のMRIを持つ病院でMRIのデーターを取ってきて下さいと紹介状を貰う。
その場で病院へ電話した。当日の午後3時に空きがあったので早速予約する。暇だが、なんか時間勝負みたいに急ぐ私だ。
前倒しは得して上手く行く場合が多い。
「待てば海路の日和あり」はこれは目の前に何もない時で、その間力を貯め、チャンスがあれば即行動。
診断結果
そして休診日を挟んで翌々日、再び2時間待って診断結果が出た。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさくしょう)だった。元々この可能性が高いと言われたが、MRIのデーターで確定された。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が、狭くなることで(狭窄)神経や血管が圧迫され、下肢の痛みやしびれ、歩行に支障などが起こる病気。
俗に言う「座骨神経痛」だ。五十肩と同様で原因は老化だ。
7月まで急登の登山をしていた。また自転車ローラ台、ウォーキング、筋力トレーニングなど、スポーツと運動は30才かトライアスロンを始め、64才で心臓がやられてからも継続している。
カテーテルでステントを入れた後。心肺運動負荷試験(CPX)も健常者の150%まで復活していた。
それなのに襲ってくる老人の病。
「ショックだ!」
DNAって怖い。老化はプログラミングされていた。
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原因と治療
50歳未満ではほぼ発症しない加齢が主体てき要因。
背骨の中の神経圧迫による血流不足が原因となる。
脊柱管狭窄症になると、前かがみ姿勢が楽になる。一方、姿勢を良くするとしんどいので姿勢は自然に前に曲がってゆく。腰が曲がって杖を突く姿勢となる。老人のステレオタイプとなる。
回復した方の2大特徴
(1) 猫背姿勢に負けない。
(2) 歩行や運動を適度に行っている。
(2)は問題ないと思うけど、(1)は長年の体の酷使(骨折、怪我)でゆがみがある。それを矯正したい。
これは指導を受けるしかないので、取りあえず5ヶ月間週1でリハビリ(理学療法士)の指導を受けることにした。
初回で体の状態、角度、関節の駆動範囲、筋肉量を検査した。肩甲骨の柔らかさを確認すると
「アスリートですね」と言われる。
私はモトクロス時代とスイムを経て強力な広背筋類が付いている。
妻には「カメムシみたいな背中」と言われている。
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これは体中に原因不明(基本老化による免疫力低下)の発疹が収まった時期の写真、2021年の12月から始まり翌年の夏頃に何とか収まった。
姿勢 骨盤位置の考察
イラストの1が基本の姿勢、腰部脊柱管狭窄症だと朱記の2,3の姿勢が楽だ。つまり腰骨が前方へ曲がる。椎間板が広がる姿勢だ。これで神経が圧迫されない。
骨盤の位置が2はやや後傾している 1,3は前傾している。
日本人は座る生活が中心なので、骨盤は前傾気味だ。
今後、指導を受けるのだから骨の左右の捻れも含めて直していきたい。
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水泳の姿勢
私は水泳を長い間やっていた。スイムでの姿勢は理解している。水中のストリームラインは1が基本で、それを確認するには壁に背中をつける。
この時赤丸の所が壁に接触していればOK。肩甲骨、腹回りの体幹と腹圧が重要となる。今この姿勢が出来る。また痺れもでないので安堵している。
自転車に乗る
ようやく自転車に乗る。病気は、背骨(腰骨)が前傾するので痛みはでない。つまり自転車には問題なく乗れる。上のイラストの2と同様。
それと神経痛は腰部脊柱の神経や血管の圧迫なので骨盤位置は全く関係ない。だから姿勢は自由だ。これは唯一の救いだ。
自転車乗りの腰痛は別の問題で今回は無視する。
自転車に乗る姿勢
今回はロードバイクと限定する。今やMTBとは全く違っているので、別の記事で書きたい。
さて、下のイラスト、まず骨盤の位置だ。ちなみに外国人は骨盤が立っている。日本人は寝ていると聞く。
A、 C :骨盤が立つ B:骨盤が寝ている
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乗り方に関しては意見が分かれるところ。イラストを参考にして、やりやすい形でやってみよう。
A 骨盤を立てて、腰椎から曲げるスタイル。
B 骨盤を寝かせて背中を伸ばすスタイル。
C 骨盤を立てて、背中を猫のように丸めるスタイル。
プロの方も色々で、正直なところ自分に合うスタイルを選ぶしかない。
![](https://assets.st-note.com/img/1726107654-PUQZ6VgLWlMtRhEKAITaoqrs.jpg?width=1200)
写真の娘1はAタイプ 腰椎から曲げるスタイル 背中が路面に水平になる。これはロード向き、ただこのスタイルは腹のインナーマッスルでペダル漕ぐので、腹の筋肉がたまに痙攣していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1726107710-lDCGUewZaYj8AV9SPgFu0vzb.jpg)
私の場合。ロードに乗っている横からの写真が見つからない。ここではマウンテンバイクに乗っているもので、上半身は立っているが、背中が丸くなるCタイプと言える。背筋で自転車を漕ぐタイプなのでシッティングが強い。
![](https://assets.st-note.com/img/1726107789-FqXH90fS5e4roKMiBRhLt2vT.jpg?width=1200)
Bタイプ、代表的なのが、新城幸也選手だ。反って彼は腹も膨らむ。
自転車は乗り方、姿勢の差より、上手い下手の差が大きい。
ロードバイクに乗ると距離とか獲得標高を争うことが多い。ロードレースとなると、その敷居は高い。
老人になった私でもオフロードを走るのは楽しい。特に冬場にいい。