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仕事の話⑱ 〜何が普通?〜

現在の支社に配属になり1年半が経過しました。以前も1度在籍していた支社なので、右も左もわからない…などということなく、地理的にも仕事的にも以前の続きをしているといった感じです。これは初めての感覚なので、良かったのですが…。

ベテランと若手に2極化してしまった社内。自ずと40代後半〜60代手前までのベテランが、10代〜30代頭くらいの年代の社員とペアを組み仕事をするような状況になります。

私が新人の頃は、綺麗なピラミッド型で、普段はもっと年代の近い者同士がペアを組み仕事をしてました。

私自身は、ここ5年前くらいまでの、若手が極めて少ない状況の中でも、たまたま大きな支社に在籍していましたので、新人と仕事をすることは多く、それなりに良い経験を重ねることができました。

しかし、中には、小規模の支社に在籍し、若手と仕事をしたことがない…または、少し違うルートで出世街道を走ったために、若手と仕事をしたことがない…そんな社員もちらほらおられます。

このような、若手と仕事をする経験が長らく無いベテラン社員は、やはり、モノの考え方が20年以上前頃で停滞している感じになっている場合が多いような気がしています。

・仕事は目で見て盗め
・資料は全て紙で打ち出せ
・聞く前にまず自分で考えろ
・休暇取得は周囲に気を遣え
・残業が少ないじゃないか
・会議はリモートではなく対面がいい
・部下は黙ってついてきて当たり前
・飲み会を開催しないのか?
・飲み会段取り、根回し勉強しろ

そして…

【なぜしろくまんは、このあたりのことをもっと若手に指導しないのか?】

なぜと言われると……ちょっと時代錯誤で必要性を上手く説明できないから……。

まず、仕事を進める中でわからなければ、聞いてくれたら良いです。時間の無駄ですし、聞きづらくて1人で抱え込まれる方が仕事的に問題です。

なんでもかんでも紙に打ち出すのは資源の無駄です。

有給休暇を取ることに理由なんて必要ないですし、自由に取れるからこそ、健康に寄与するのではないでしょうか。上司の仕事の予定に否応なく合わせさせるのは、単なる上司のエゴだと思います。

残業時間の多少は関係ないでしょう。そもそも他人の仕事を全て把握できていますか?定時で帰宅した翌日、何か問題が発生しましたか?

特に残業に関しては、自発的にやるものと考えており、例えばキリの良いところまで残ってでも終わらせることができれば、翌日のモチベーションが上がる…などのポジティブな理由でやるものと考えています。それでないと単なる苦行でしかない。

会議についても、対面の方がメリットがある…と感じるのは、今までそうしてきたから…という単なる妄想…。リモートの方がきちんと順番に発言できて、みんな静かに他者の発言を聞くから良いと思います。

若いから黙ってついていく…。働き方を改革しようとしているご時世に、経験則だけで動く人に黙ってはついていってはいけません。

飲み会?飲みたい人が飲めばいい。勤務時間外に2時間5000円も払って(最近本当に高い)、飲みたくないお酒、聞きたくない話を聞く必要も無いでしょう。この付き合いで処遇に大きな差が出るなら、それは問題ですし、そもそも、そこまでして偉くなりたいと考えている人は今は多くないです。

段取り?根回し?…だから飲みたい人がやればいい…。

このような感じで、根拠に乏しい過去のしきたりがたくさんあり、コロナ禍で一時停滞したものの、また復活させたいという、ベテランたちの思惑があります。いわば、職場が家族みたいだった時代への回帰です。

なぜ、しろくまんはどちらかと言えばベテランチームなのに、そう思わないのか?と思われています。この件について少し上の人間に抗うのは、なかなか大変でデリケートな話になります。

確かに、私が若い頃、上司から言われ、実行してきたことばかりです。しかし、未だにこれらのしきたりの確固たる根拠がわからず、正直なところ、別に昔と同じくやっても構わないし、やらなくても構わないし…と思ってます。ただ、世の中の価値観変わってきているのは間違い無いので、当然のように、以前と同じようなしきたりを続けるのは、リスクがあると感じています。

とは言え、過去のやり方を完全否定はする気は無いので、まず、自分で間違いだらけでも良いからやらせてみて、決して叱ることなく、できていることは誉めて、間違いは修正を促す。飲み会に関しては自分自身が取捨選択して、半分くらいは出席してみる。休暇は率先して自由にとる。そんな私を見て若手がどうするか判断してくれたら良い。無理強いはしない。

あとは、「昔はあんな感じで上手く仕事が回っていたんだよ。今はどうなんだろうねー」と若手に投げかけてみたりしています。

今の若手たちは、仕事以外にも時間を使いたい人が多いです。特に何することなく休む、自炊頑張ってます、ジムに通ってます、英会話習ってます、YouTube観てます。
時代は変わり、1人でもいくらでも楽しむことができますし、仕事以外でも多種多様な学習をすることが可能で、学生時代からそうだった人が多い。いえ、実は私も入社時からそんな感じでした。有無を言わさず染められただけ…。

近頃は特に昔のように、みんなで集まらないと何もできないわけではない。1人で運動もできますし、時間に縛られず面白いメディアも観ることができる。SNSでコミュニケーションもはかれる。なので職場の人間関係のみに無駄に縛られることなく、ドライに帰宅したいようです。まあ、考えてみると週に5日、1日8時間以上も同じ人達と顔を合わせているわけですから、それ以上の付き合いは望む人だけでやればいい…とも思います。

今のベテランが若手の頃は、仕事に没頭することにメリットがあり、国策としても、それを推奨していたのでしょう。

今は、仕事に没頭することに、あまりメリットは無く、国としても働き方改革などの変革を推進しているわけですから、単純に古き良き過去と同じことはすべきでは無いと思っています。若手の価値観も多様化していて、仕事に没頭したいと考えている人なんて少なく、だからこそ、離職も後を絶たない。

歳を重ねたベテラン社員たちの経験則も、もちろん軽んじるつもりもないですが、どちらかといえば真に昔が正解と考えているのではなく、変化していることに気持ち悪さを感じている、過去を懐かしんでいるだけ…なのが、ベテラン社員たちなのではないかと思っています。自分の価値観的に心地いい環境に戻したい願望が先行している。しかし、それはお互い様の話です。私も年齢的には既に若手ではないですが…。

ほんの7、8年前までは、私も仕事のために多くを犠牲にして、しかしながら、仕事に関しては思いっきり時間もお金も自由にしていました。
しかしながら、今はそうはいかない。働き方は見直してますし、言動には注意を払い、ハラスメントにも気をつけないといけません。今の若手を自分達が若手の頃と同様に扱うことも良しとはされません。

いろいろ難しさがあるからか、社内全体に活気が無いようにも感じます。コミュニケーション能力の低下しているのも影響しているのかも知れません。

何が正解なのかは、今はわかりかねます。2〜30年後には何が正解だったのかわかるのかも知れませんね…🍀

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