読書感想文「四畳半タイムマシンブルース」
四畳半タイムマシンブルース 森見登美彦
☆☆☆☆★
◎あらすじ
四畳半に暮らす大学生の私。真夏の灼熱地獄の中、エアコンが故障してし
まう。そんなとき、モッサリとした少年がタイムマシンとともに現れる。
そのタイムマシンを使ってエアコンの故障を食い止めるために過去に戻る
が、そんなことをしてしまっては世の中が崩壊してしまう。友人の小津は
過去を変えようとするが、私は世の秩序を守ろうとするタイムトラベルス
トーリー。
◎感想
タイムマシンが登場する話だが、どこか現実的で、登場人物一人ひとりの
特徴が面白く、すらすらと読めた。ただエアコンが壊れたところから始ま
る話だが、タイムマシンを使うがゆえに世界が消滅する危機を食い止める
までに話が大きくなる過程が面白い。過去の自分とタイムスリップした自
分が鉢合わせしてしまうハラハラ感もあれば、小津の暴走を阻止するため
に奔走するおもしろおかしさもある愉快な話だった。
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