チャーハン。それは嫌いな人がいないと言われる完璧な料理。しっとり派、パラパラ派があるにせよ、それが出てきた瞬間人々は笑顔になる。 そんなチャーハンを無性に作りたくなるときがある。 1.チャーハン作りで精神統一 フライパンを振っている瞬間、無心になれる。一心不乱に鍋を振り続け、お米と具材が混ざり合っていく姿を見守る。そうしているうちに、グチグチ行ってくる上司や電車で靴を踏んできたあいつを忘れることができる。 黄色い服を着た米粒たちがダンスをしている姿を見ると気分が上がる。た
かがみの孤城 辻村深月 ☆☆☆☆★ ◎あらすじ 安西こころは学校でいじめを受け、不登校になっていた。そんなある日、自分の部屋にあった鏡がひかり始めた。鏡の中の世界はお城のような建物の中で、お城の中には願いの叶う鍵が隠されているという。お城には心を含めた不登校の中学生が7人集められており、次第にお城が7人の居場所になっていく。 ◎感想 現実とファンタジーが融合したような本で、設定も面白く一人ひとりの個性もはっきりとしていて面白かった。お城にくる中学生はみんな不登校だが、それ
女王さまの夜食カフェ 古内一絵 ☆☆☆☆☆ ◎あらすじ ドラァグクイーンのシャールが営む『マカン・マラン』。様々な悩み を持つお客さんがこのお店に吸い込まれていく。シャールは丹精込め て作った料理を出し、お客さんの悩みを和らげていく。 ◎感想 自称ドラァグクイーンのシャールの優しさが言葉と料理からにじみ出ていた。悩みを持つお客さんに対し、あたたかな料理を提供し、自分の弱さを見せながら相手に寄り添う姿を見て本からでも安心感のようなものを感じた。自分もそんな店があったら常連に
ホワイトラビット 伊坂幸太郎 ☆☆☆☆☆ ◎あらすじ 仙台のある家で立てこもり事件が発生。 はたから見るとただの立てこもり事件だが、 家の中ではただならぬ騒動が起こっていた (ただの立てこもり事件なんてのはないのだが)。 次第に立てこもり事件の全貌が明かされるが、その真実は誰も予想できない。 ◎感想 伊坂幸太郎さんらしい作品だった。事件が起き、話が膨らみ展開されていくが、次第に埋められていく空白が全く予想できなかった。謎が解明され ていく中で、「えっ」と驚きの展開が待
タイピング練習を始めてから2ヵ月半。前回の「僕のタイピング成長記②」から1ヵ月が経過した。 相変わらず、寿司打でタイピングの練習をしている。 http://typingx0.net/sushida/ 前回までの記録は、3,000円コースで 平均キータイプ数は2.8~3.2 ミスタイプ数は6~20 であった。 ここ1ヵ月は、5,000円コースで練習をしている。 結果は… 5,000円コースでの練習を始めた当初は 平均タイプ数 2.8 程度 ミスタイプ数 2
四畳半タイムマシンブルース 森見登美彦 ☆☆☆☆★ ◎あらすじ 四畳半に暮らす大学生の私。真夏の灼熱地獄の中、エアコンが故障してし まう。そんなとき、モッサリとした少年がタイムマシンとともに現れる。 そのタイムマシンを使ってエアコンの故障を食い止めるために過去に戻る が、そんなことをしてしまっては世の中が崩壊してしまう。友人の小津は 過去を変えようとするが、私は世の秩序を守ろうとするタイムトラベルス トーリー。 ◎感想 タイムマシンが登場する話だが、どこか現
LIFE SHIFT リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット ☆☆☆☆★ ◎あらすじ 人生100年時代。今の若者は100歳まで生きるようになり、今の人生の 先輩のような人生はモデルにはならない。その中で、教育・仕事・お金 ・私生活においてどのように生きていくべきなのか。 ◎感想 自分は100年ライフを生きていく1人なのだということを意識させられた。 なんとなく周りの大人たちを見て「1つの会社で働いて、60歳くらいで仕 事辞めて、80歳くらいで死ぬかな」と思
満天のゴール 藤岡陽子 ☆☆☆☆☆ 夫に不倫された奈緒が息子を連れて田舎に帰り看護師として働く話。 奈緒の周りの人とのつながりや、死への向き合い方に感動した。 奈緒は夫の元を離れて、丹後半島にある実家に帰るが、その地でいろいろな人とつながる。中でも、病院の三上先生、トクさん、早川さんは奈緒の心の支えとなり、家族のように付き合う。故郷の人々と出会う中で、息子の涼介がいい働きをしていた。人の懐に入り込むのが得意だがどこか大人びている涼介のおかげで、奈緒は周りの人と深く付き合
「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」 ふろむだ ☆☆☆☆☆ 「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」ということを証明する本 自分でも実力があっても評価や昇進にはつながらないこともあると思っていたが、「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」ということを断言してくれたというような印象。 話が展開していく中で、読者が疑問に思うことや矛盾に思うことを次々に解決していくので、非常にわかりやすく納得がいった。 多くの
グラスホッパー 伊坂幸太郎 ☆☆☆☆☆ 殺された妻の復讐のため闇社会に踏み入れた『鈴木』と、人を死に追い込むことが生業の『鯨』、依頼を受け殺害を実行する『蝉』の話。 『鈴木』『鯨』『蝉』の3者それぞれの立ち位置でストーリーが展開されえていく構成。最初は3者ともバラバラな環境に存在するが、次第につながり合い終盤には同じ環境に位置するようになる。その中での展開のわくわく感やリズム感が良く、常に次が気になった。 裏社会のことではあるが、その中に飛び込んだ鈴木や死に追い込んだ亡
バッタを倒しにアフリカへ 前野 ウルド 浩太郎 ☆☆☆☆☆ バッタに魅せられた前野氏がアフリカのバッタ大群を退治しに行く話。 前野さんの挑戦心や探求心、ユーモアをふんだんに感じられる本だった。 前野さんはバッタを愛し、バッタ被害を食い止めようとモーリタニアという異国の地に足を踏み入れた。その決断は相当な覚悟がいったと想像できる。実際に現地でもお金に困ったり、自然に翻弄されることが幾度もあったが、打開策を模索したり、その中で何ができるのかを考える前野さんの探求心や前向きな
やばい!今日note投稿してないや! そう気がついたのは、日付が変わる10分前だった。 とにかくなにか、投稿しなければ。そういう思いだけで今文章を書いている。 ただ、1行や2行で終わってしまってはなにか書いただけ感があって悔しいので、数行書いて足掻いてみる。 noteの更新を忘れていた自分を責めたいし、ギリギリのところで気がついた自分を褒めてあげたい。そんな矛盾した感情が自分の心を渦巻く。 たいそうなことを書いているようだが、ただnoteの更新を忘れていたのに気がつ
10時45分に夜勤3日目にむけて家を出る。 夜勤は5日続くが、まだ2日しか経ってないのかと絶望。 0:00〜7:30まで働き、帰宅後10:00〜18:00まで寝るという生活。人間の通常サイクルに反する生活をし、2日目にしてきつい。 夜更かしした後の頭痛が家でも仕事中も続く。 何か解決策はないものか…
お父さんとお母さんが買い物から戻ってきて私たちと合流した。 さっきまでの翔太のまじめな顔はいつもの優しい顔に戻っていた。さっき話していた翔太が本当の翔太なのか、優しそうな翔太が本当の翔太なのか、私には判断がつかなくなっていた。 「そろそろホテルに行こうか」というお父さんの合図で私たちはホテルに向かった。 子どもたちは休憩したからか元気にホテルに向かうので慌ててお父さんが走って追いかけた。 「翔太君ってどんな子なんですか?」とお母さんに聞く。 「弟思いで、優しい子よ」
夕食を終えた私たちはショッピングモールに来ていた。オーストラリアのショッピングモールは日本のショッピングモールとは大きさや開放感が段違いだ。 こんなに広かったら迷子なんてひっきりなしだろうと思っていると、迷子のお知らせの館内放送が流れた。なんというタイミングだと思いながら、翔太と弟から目を離さないでおくミッションを自らに与える。 何分かモール内を歩いていると子どもたちが疲れたと言い出した。お父さんとお母さんはまだ買い物をしたいらしいので、私は翔太と弟とベンチで休憩すること
今日のフライトは成田発シドニー着の便だ。 乗客は150人、H26の席には少年が座っていると告げられた。 例によってその少年のイメージを膨らませる。 少年は家族4人で旅行に来ており、少年の他にお父さんとお母さん、弟がいる。家族は周りからとても仲の良い家庭に見られており、少年も友だちが多い。 僕は今日この少年と旅をする。名前は、翔太だ。 シドニーに着いたとたん、弟がおなかがすいたと言い出した。長い移動でみな疲れていたし、おなかもすいたいたので少し早い夕食をとることにした。