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感謝の輪

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#短編小説

【掌編】君と世界と万華鏡

 幼い頃にじいちゃんから旅の土産としてもらった石は不思議な色をしていた。湖のようであり、…

彦
2週間前
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【短編童話】浴室の人魚

浴室にはひとりぼっちの人魚がいました。柵のある窓にはヤドリギのツルが絡まり、暖かな湯船は…

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再掲載:短編小説「ドキュメンタリー」

 「こんなの使い物にならないよね?」椅子に深く腰掛け、1枚の画像が映るパソコンを見ながら…

夜物語8 あき編

はじめに  当小説には性的な表現があります。  未成年の方はご覧にならないようにお願い致…

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夜物語3 ゆき編

はじめに  当小説では性的な表現がございます。  18歳以下の方はご覧にならないようにして…

蛙の独唱 《解決編》

          6  横断歩道の前には、江久と宇賀親子が立っていた。翌日が平日である…

ジンハン
2年前
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『千夜千字物語』その32~偶然

マイコが大学の帰りに友達とカフェでお茶をしていると、 どこかで見たことのある人が店に入ってきた。 初めは思い出せなかったのだが、 後から数名の外国人が合流したところである人を思い出した。 ただこんなところにいるはずもなく、 他人の空似だろうとまた友達との話に興じた。 家に帰ると玄関に見知らぬ靴があった。 リビングに入ると、 そこにいたのはカフェで見た男性だった。 マイコが驚いていて母親にカフェでの出来事を話すと、 母親は少し安心したようにその男性を紹介した。 「友達の息子さ

『千夜千字物語』その31~バベルの塔

2043年、東京都は100周年迎える。 そこで東京都は新宿公園にバベルの塔を建てようという計画を…

itsuki.amami
2年前

『千夜千字物語』その30~単純明快

「ヨウコのことが好きなんだ」 ヨウコは一瞬空いた間を埋めるように 「やめてよー」 と笑って…

itsuki.amami
2年前
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『千夜千字物語』その29~記憶障害

ガラリアグループの会長が亡くなった。 尊敬する最愛の父を失った哀しさに、 息子のトムは酒浸…

itsuki.amami
2年前
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『千夜千字物語』その28~死神

「お前の命もあとわずかだ」 突然ヒロシの前に死神が現れそう言った。 「はあ?何言ってんだこ…

itsuki.amami
2年前
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『千夜千字物語』その27~最終バス

「すっかり遅くなっちゃった。  この時間じゃ終バスか」 ソウタは久しぶりに実家に帰るところ…

itsuki.amami
2年前
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『千夜千字物語』その26~引越し

「いる」 ミサトが窓から外を伺うとストーカー男の姿があった。 「警察に電話しよう」 ミノル…

itsuki.amami
2年前

『千夜千字物語』その25~遺体不明

雨が降りしきる中、 登山客が 「死体を見つけた」 と交番に駆け込んできた。 「はっきりわかりませんが」 と言って、警察官が広げる地図の ある地点を中心に小さい円を描いた。 土砂崩れの影響もあり、 捜索は2日後に開始された。 捜索隊を結成し辺り一帯を探すが、 遺体はどこにもなかった。 捜索から1時間、痕跡らしきものが発見された。 重いものを引きずった溝のような跡が。 それにより、事件性が一気に高まった。 聞き込み調査が始まった。 現場から一番近い民家を尋ねた。 雑木林の中の