デンマーク人と過ごした”ヒュゲリ”休日
話を聞ける人間でありたいと思っている。気を抜くと「あ〜はいはい」と話を聞きがちだけれど、
「わたしの知らない面があるかもしれない」
「言いたいことは、わたしの想像とは違うのかもしれない」
という気持ちを忘れてはいけない。何かを決めつけたり、結論づけたりするのは、ときに大切だけれど、傷つける可能性もあると思っているからだ。
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お友達の家に招待してもらい、週末を過ごした。
わたしにとってフォルケホイスコーレという学校はとてもタイプな場所。だけれども、デンマーク文化のすべてか?といったらやっぱり全然そんなことはない。
学校に留学したとしても、デンマーク人と仲良くしないことは簡単にできてしまうし、一つもデンマーク語を覚えずに終わってしまうことだって簡単。
留学を通してデンマークを好きになることは、とてもすてきなことだと思う。
でもわたしの場合、どうしても簡単に「デンマーク大好き!」と口にするのは性格上合わなくて、「やっぱり知らない面がたくさんある」と思って過ごしたい。
わたしの「大好き」はその上で言っている「大好き」だ。だから、そこらへんに落ちている「大好き」とは、全く別物なんだと主張したくてたまらない。
こじれ全開の走りだし、たすきがつながるのか不安でならないが、わたしがほんの一部だけのぞきこんできた、デンマークの一部を紹介していく。
デンマークの伝統料理「Smørrebrød」
伝統的なデンマークのオープンサンドイッチ。濃い色のライ麦パンのスライスの上に、冷製肉料理、魚、スプレッド、野菜、調味料など、さまざまな材料をトッピングしたもの。
一般的には、ニシン、レバーペースト、ローストビーフ、ピクルス野菜などをトッピングする。エビなどの魚介類から食べ始め、卵、肉・パテ、デザートと進んでいくのだと、ホストの友達は教えてくれた。
わたし的にライ麦パンは、遠慮なく食べられる。なぜなら、小麦と比べると2倍の食物繊維が含まれているから。加えてビタミンB、カリウム、鉄分がとても豊富。Smørrebrødに限らず、デンマークではよく食べられているパン。
Aastrup Church「チョーク画がきれいな教会」
この教会は、13世紀と15世紀のフレスコ画が残っている。このチョークペイントがきれいな保存状態で残っているのが珍しいんだと。
フレスコ画はおそらくエルメルンデマスター(Elmelunde Master)とその工房の作品ですが、近くのブララップ工房の影響も受けているようです。(誰ですか?って感じですがチャットGPTが言っています)
描かれているのはキリストの歴史。腕は長くて細く、手は異常に小さくて太いのが特徴。
じつは2週間ほど前に大きな嵐に襲われた場所でもある。100年に一度の甚大な被害を被ったとかで地元の人はとても心を痛めている。
このように木が崩れ落ち、コンクリートさえも破壊されてしまっているので非常につよい嵐だったことが伺える。景色は十分に「きれい」だったけれど、地元の人からみたら「悲惨」に映るのは当然のこと。スズメの戸締りでスズメと芹澤が東北を訪れて「きれい」「どこが」と会話していたシーンを思い出す。
枯葉が桜のように舞う中にいるのは、魔法にかかったみたいだった。
夕日に照らされて、よりオレンジが濃い色に映る。オレンジという色はあまり好きではないと思っていた。人工的なオレンジが嫌いなだけで、自然界にあるオレンジは好きなのだと気づいた。
このエリアの伝統的なお家。みんなが自分のお家を誇っている姿は、周りの人を元気にする。
デンマークの国営放送のテレビシーリズを見ながら、コーヒーをいただいたのは、ずっとこれが続けばいいのにという幸せな時間だった。
秋アルバム、無事にゴールイン!!(強引)