入院日記 | ICUの夜は、眠れない夜の10倍くらい長かった
寝れない。
目を瞑っても、機械のピコンピコンって明かりが瞼越しに見える。
眩しい。
あと、ずっと血圧の機械つけてるから、一定時間ごとに腕が締め付けられる。
あぁ、喉乾いた。息苦しい。
右手に握りしめているナースコールのボタンだけが、唯一の精神安定剤。
このボタンを押すと、すぐに看護師さんが来てくれる。それだけで、ものすごい安心感があった。
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なーんで水分取ってないのに、トイレには行きたくなるのか。
またトイレだ...…と思いながらナースコール。
『どうされました?』
その言葉だけで泣きそうになる。
初めは車椅子で連れて行ってもらっていたが、歩ける様になったので、途中からは歩いて行った(もちろん、看護師さんに付き添っていただいて)。
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『お水飲みたいです。』
と言っても、ストローで口の中で蒸発するくらいしか飲めない。喉まで水が来ない。
しかも、緊張からなのか不安からなのか、両手の薬指と小指が硬直して動かないから、ペットボトルさえ押さえられない。
全部全部、看護師さん任せ。
泣きたくなるよね〜。
そして、暑い。顔まわりと足が暑い。
部屋の温度を下げてもらって、顔まわりは保冷剤で冷やす。脇にも保冷剤を挟んでもらった。
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あああ、もう、今度はなんだ。めちゃくちゃ息苦しい。
今回の手術は上顎も動かしたため、口の中だけでなく、鼻の中さえも腫れ上がっている。
そのため、鼻がすーぐ詰まる。
口呼吸したいけど、喉がカラカラ。
ナースコール、ポチ。
看護師さんに、鼻の吸引を懇願。めっっっっちゃ吸うの上手い。一瞬で鼻の通りが良くなる。
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6:00の起床まで9時間、同じことを何度繰り返したことか。その度にナースコール。ICUの看護師さん、本当に本当にありがとうございました。
あんなに長い夜、二度と送りたくない。
おさ
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