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46歳 剣道5段 公募原稿 書き終える。

今月中旬に一つ歳を頂戴しまして46歳になりました。
46歳 剣道5段・・・何か語呂が悪いなあ(笑)
まあ、このタイトルの書き出しももしかしたら終わるやもしれません。
さてさて、我がふるさと青森の新聞社主催の公募の原稿をなんとか書き終えることができました。
原稿用紙100枚は初めての分量です。
地図を持たない状態で大海原を航海しているような頼りない気持ちでいっぱいでした。
今回の自分のテーマは
「かっこつけた小説を書かないこと」と
しました。
私は三人称で書くのを主流としていますが、どうしても美意識過剰といいますか、
主人公に良い人間であってほしい、という思いが強くなってしまう癖があったのですが、今回はそれを封印しました。
狡猾で、心の汚い、厭らしい世界を描きたいと決めました。
書いているうちに嫌な感情を
表現しないといけないので、
ダークな気持ちに支配されてきます。
スターウォーズでいうダークサイドに堕ちていく感じです。
しかし、日常は正常にしないといけないので、気持ちの切り替えが必要でした。
そこが難しかったです。
現場仕事なのでこの夏の猛暑で日々、刻々と体力が消耗していきました。
ポメラを開く気力もない日が続きました。気持ちだけ焦ります。
9月初旬にひどい口内炎、そして9月終わりには疲労から発熱、胃痛にやられて、イライラに拍車が掛かりました
それでも書かなきゃいけない、この感覚。
あれ、どっかで味わったことがあるな、と思いました。

そう「剣道」です。

壁際まで攻め込まれ、仕舞には鬼突きをくらい、壁にドン!
いわゆる剣道業界で言われる
「壁ドン」です(笑)
それでも掛かっていく地稽古。
大人になってからでも
泣きが入りそうなことが
何度かありました。
そのたびに心の中で思っていました。

この先に何かある、
それを見つけるための稽古だ!
俺は絶対に強くなる

この気持ちで稽古に臨んで必死に上手の先生に掛かり、5段に昇段することができた気がします。

この「必死さ」に答えがあるような気がしています。
ここまで来ると、
技術云々ではありませんでした。
必死である以上、なりふり構っていられないのです。
無我夢中なのです。

今回の作品の最終頁で、主人公の男が自分の今の境遇を思う描写があるのですが、
どうもすっきりしない表現でした。
読んでて腑に落ちないのです。
かといって、このままでもおかしくはない…。

数日が経過しました。

やっぱり違う気がする。

何だろ、わからない、もっと違う言葉で…。
もっと深い所に。窒息しそうな深い所にそれがあるような…。

数時間後、何とかその言葉に出会えたような気がしました。

深夜近くに見つけた、その言葉に何とか縋ることができました。

そこからは推敲を何度も。何度も。
てにおは、時系列、改行、誤字脱字。


カッコ閉じが二つも(笑)
イージーミス!
裏紙使用率ハンパねえ(笑)
修正箇所もハンパねえ(笑)

直して直してついでに直して
本日、書き終えました。
明日郵送になります。
最近はWEB上での公募ばかりでしたので、
久しぶりに郵送の準備をしました。
この公募は郵送限定なので、
何か厳粛な気持ちになりました。
封筒にも丁寧にサインペンで
住所をしたためます。
丁寧に原稿にパンチ穴を開けます。
(これ、意外に難しい)
綴り紐を丁寧に結びます(トップ画像参照)


人事尽くして天命を待つ
お世話になった栄養剤と
ブルーライトカット眼鏡


明日以降は、10月中旬締め切りの公募の準備をするつもりです。
少し、時間的に余裕が出来たので、
インプット読書にも時間を割けるはずです。
稽古も再開します!

剣の道 果てしなく…創作の道 果てしなく







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