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本の海を空にする大作戦⑥

こんにちは。
此島このもです。

「このシリーズのタイトルわかりづらくない? 素直に『本を紹介しながら片付けていく記録』とかにしておけばよかった」と思う今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

私の住んでいるところ(北海道)はめっきり寒くなりました。
そのせいで外で生き物を見る機会が無く、家の中でわらじむしなどに遭遇すると「命…!」と思ってしまい外に出したり殺したりすることができません。
ただそっと見守るのみです。強く生きろ、命よ。


23冊目『恋シタイヨウ系』

短編集。バチバチに濃い愛や幸せが詰まっていて好きすぎる。
出てくる星みんな社会システムが面白い。たとえばこの本の中では、天王星は流刑地。他の星で犯罪を犯した人が送り込まれてくる。でも天王星には犯罪者だけじゃなくて地元の人たちもいる。トラブルが起きるんじゃないかって心配になるけれど、でも大丈夫。なぜかといえば、他人に危害を加えないと欲望が満せない人は、天王星人のことを見たり触ったりできないから。無人の街に放置されたように感じて自滅してしまうのだそう。あと魂レベル(みたいなもの)が歌手と同じじゃないと行けないライブとか。マナーの悪いお客さんを排除するのに良さそうだと思って感心した。
社会システムがいちいち想像を超えていて面白かったこの本は、取っておく12冊目。


24冊目『愛』

井上靖の愛に関係した三本の短編が収録された本。いつの小説なんだろうと調べたら昭和25年ですって。今ってもう昭和で考えると100年くらいになるはずなので、つまり75年くらい前の短編なんだ…後期高齢者じゃん…。
でもそんな昔の作品とは思えないほど、書いてある感情に共感できてしまう(もちろんアパートの炊事場が共有スペースだとか、5千円が夫婦で旅行に行けるほどの大金扱いされているとか、そういうところは共感できないけども)。人間って、些細なディテールが違っても、同じ心の動きをする生き物なのかもしれない。だからこんなに共感できて、登場人物たちのことを人間として愛おしく思えてしまうんだろうな。
特に『結婚記念日』という短編が好きで、今後も読むとほっこりさせてくれるような気がするので一応取っておこうかな13冊目。


25冊目『地中海の猫』

写真家岩合光昭の猫写真集。まだ猫を飼っておらずSNSもしていなかった大学生の頃に購入。猫の多彩な表情や仕草を見ることができて大好きだったなあ。躍動感あるジャンプ中の猫の写真が特に好きでポストカードも持っている。
だけどうちにはもう本物の猫ちゃんがいるからもう良いんだ。ありがとう。手放す12冊目。


26冊目『やりなおし世界文学』

作家津村記久子の世界文学を読んだ記録。
なんと世界文学が92作も紹介されている。読めば読むほど読みたい本が増えてしまって困る。これらの本を読んだ後に津村記久子が何と書いていたか確認したら面白かろうと思うので取っておく14冊目。


今回はこの辺で終わっておきます。
アデュー!

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