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本の海を空にする大作戦③
こんにちは。
此島このもです。
この記事は溜まりに溜まった未読本そして手放そうかどうしようか迷う本を仕分けていく記録です。
仕分け本は124冊から86冊増えまして200を超える量となりました(存在を忘れていた本棚にまだ未読本があった)。
前回はこんなに大量に仕分けるなんて無理無理の無理と泣いていましたが、今は「自由に読める本が200冊以上あるなんてはぴぴのぴじゃん!?」と気付きまして、この幸せを堪能しつつ仕分けをしておりますいえーい。
ちなみにタイトルは「うみをそらに」ではなく「うみをからに」です。
今回は小野不由美『残穢』のネタバレを含みます。ご注意くださいませませ。
9〜11冊目『翼を持つ者』
近未来が舞台の少女漫画。愛するものに執着して壊しちゃうキャラが出てくる。非常に私好み。
でも購入して一回読んだ後全然読み返さなかったので手放す4〜6冊目。
12冊目『残穢』
ホラー小説。といってもお化けがバアと出てきて助かるかどうかの瀬戸際でハラハラドキドキ、そんな展開は無い。無いけどすごく面白い。この本の面白さは、日常に不思議な現象があってそれを追っていくと思ってもみなかった恐ろしい話に繋がりましたみたいな、謎解き風の面白さなのだ。
たとえばね、「お婆ちゃんがボケちゃった。床下に猫がいると言い張って縁の下にエサを投げ込み話しかけている。いもしないのに」というありふれたような話。これを追っていくと明治期に座敷牢に監禁された男が便器を通って抜け出し床下を徘徊する話に繋がる。お婆ちゃんはこの男の霊?と話していたらしい! へえ面白〜いと本から顔を上げて私は気付く。あれ、このありふれた話が実は元をたどると怖い話だったって、まさかこれ私の家にも起こりうる…というかもう起こっている??? 気付いてしまうともう、サッと床を擦るようななんでもない音も、もしかしてこれは猫じゃなくてまさかのまさか心霊的な音……? と気になるようになってしまう。本から抜け出した怪談が身に迫ってくる。小野不由美マジックですね。手放す7冊目。
13冊目『間宮兄弟』
初めて読んだときにピンと来なかった印象があり手放す候補として手に取ったこの本。
いま読むとめちゃめちゃ江國香織節がきいているように感じられて、過去の私が何故そんなふうに思ったのかわからない。不思議。
とはいえハードカバーじゃなくてもいいので手放して文庫版を買い直します。手放す?8冊目。
14冊目『鳥肌が』
鳥肌の立つような怖い話や気味悪い話の詰まったエッセイ集。鳥肌話が穂村弘の得意なおとぼけでコーティングされていて読みやすい。謎のおじさんに「ヴヴヴヴ」と話しかけられる話がめちゃめちゃ面白くて好き。
装丁も面白い。表紙についたブツブツが鳥肌を表現している。そして栞紐がほそーい三本の糸でどぎついピンク色。気味悪くてこの本にぴったり。
ただ、読みやすいとはいえやはり鳥肌話。なんとなく読後感が良くなくて取っておく気になれない。手放す9冊目。
以上です。
また進んだらご報告します!
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