![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146111092/rectangle_large_type_2_eea2eaa663a8a0cc30d5989f93660689.jpg?width=1200)
ない、見ない、知らない という幸せ
電車に乗ったらひょいとスマホを取り出してインスタを開く。
ホーム画面には知り合いの充実した日常、おすすめ画面には芸能人・インフルエンサーの投稿や時事問題。
知るべきこと、知りたいこと、知りたくないこと、知らなくてもいいこと、全てがこのひとつの小さなアプリに埋め込まれている。
「なんか疲れたな。」
ふと、そう思っている自分がいた。
そんなことで、5月と6月、一旦インスタから離れていた。
インスタから離れていた時期について
インスタから離れていて不便だと感じたことは特になかった。強いて言えばインスタでしか繋がっていない友達と連絡を取りたい時に不便だったくらいだったが、むしろインスタから離れて良かったことが色々とあった。
① 時間が増えた
インスタ目的でスマホを開く人もいれば、ちょっと暇さえあればスマホを開いて"ついでに"インスタを開く人も多いだろう。
しかしインスタを持っていない場合、その"ついでに"がなくなるため、スマホを開いても見るものがなく、結局飽きる。そのため大学の課題に取り組むことなどがより面白く感じ、そっちが捗る。
インスタから離れたことで不必要にスマホを開くことがなくなり、より時間を有意義に使えている感じがした。
② 余計な情報が入ってこなくなった
インスタから離れた理由が不必要な情報を知りたくないということだったので、余計な情報が入ってこないことはとても大きい変化だった。
特に、「誰がどこで誰と何をしているのか」について知らないのがとても快適だと感じた。
自分の日常を他人の日常(しかもSNSで"着飾っている"日常)と比べずに済んで、自分自身も着飾ろうと思わない環境はとても清々しかった。
友達の近況などは興味があれば直接本人に聞いたし、それをすることによって相手との会話がより面白くなった。
前まではインスタの投稿からある程度知ってる状態から近況を話すことが多かったが、インスタを見なくなってからは近況情報がゼロから始まるため話に新鮮味があったのが個人的には良かった。
知らなくても良い情報が入ってこないことにより、より自分自身に集中することができた。
インスタから離れて考えた「自分らしさ」
先程「知らなくても良い情報が入ってこないことにより、より自分自身に集中することができた。」と述べたが、自分自身だけに集中することって案外難しいなぁと感じた。
私はインスタで他人の投稿を見ることで自分の理想像が具体化されていたが、それを見なくなったことにより、自分の理想がぼんやりとしか見えなくなった。
私は今まで自分ではない誰かになりたいと思っていたのだと強く実感した。
よくある話ですがないものねだりですよね〜。
だがこのような感じで理想を追うことは自分がせっかく持っている個性や自分らしさを潰してしまうことなのだと思う。考えてみると自分が理想としていた人はみんな自分たちの個性や自分らしさを大事にしているからこそ素敵に見えていたのだ。
ここで私は"なりたい自分"ではなく"ありたい自分"について考え、自分らしさを追求してみた。答えはまだ模索中であり、常に模索し続けることなのだと思う。
答えを焦って見つけるのは違うと思うが、いつかもっとこの"ありたい自分"像と自分らしさが具体的に見えてきたらいいなと思う。そしてそれをどんどん更新しながら成長し続けていきたいと思う。
インスタに戻ったその後について
インスタを消して1ヶ月半がたった頃、インスタでしか繋がれなかった人たちと連絡を取りたくなったことが理由で、インスタに戻ることにした。
インスタは普段会えない人たちと繋がることができるのが最大のメリットだと思う。会えなくても近況を知ったり、話すきっかけができる。
大好きで仲の良い友達であれば最近何してるんだろうと考えたりもし、インスタから離れて、自分は自分が思っていた以上に友達が好きだということに気がついた。
②で、興味があれば直接近況を聞いたと言ったが、それを何人にも同時にしていたら情報量が多くて逆にまた疲れてしまう。遠くに住んでいる友達であればメッセージで聞くことになるし、メッセージが苦手な私には流石にそれは無理だった。
よって私はインスタをまた入れることになったが、インスタから離れたことで本当に誰と繋がっていたいかがよりはっきりとわかった気がした。
今は一応アカウントは持っているが、ちゃんと一緒にいて安心できる友達とのみ繋がっている(いわゆるサブ垢みたいな状態)。
スマホのホーム画面にはアプリは非表示にして、メッセージが来る時に通知が来るように設定している。
メッセージが来た時、または気が向いた時だけ友達の近況を見て、他には何も見ない。疲れている時はあえて見ない。
人にはそれぞれのSNSとの向き合い方があると思う。
仲の良さ関係なく人と繋がっていたい人もいればある程度の距離感を保ちながら生活をしたい人もいる。
SNSが普及している世の中、そして夏休みの真っ只中、その強い影響力に左右されずしっかりと自分を肯定し続けられるようになりたい。