気にしない練習

土日などの休みの日にショッピングモールに行くのが嫌だった。

彼氏と付き合いたての頃は、一緒にいるのを見られるのが嫌。恥ずかしいから。

社会人になった今は、職場の子どもたちや保護者と会うのが嫌。なんか嫌。
彼氏といるときはもっと嫌。
「え〜先生、彼氏いるんだ〜」
が嫌。保護者の目も無理。
ましてやショッピングモールで働いている保護者もいるし。

今日は、どうしても欲しいものがあって
彼氏とショッピングモールに出かけた。
でも駐車場は車だらけ。
しばらく車で停まるところを探していた。

わたしの車はわかりやすい。
先日、子どもたちの一部には
車がバレた。
「先生の車、◯色やろ〜」
とも言われる。
だから駐車場でも、子どもたちに見られているのではないかと気が気でなかった。

やっと車を停められるところを見つけ、
入口から入る。
早速、大勢の人そして小学生らしき子どもたち。

誰にも会いませんように。
そう願いながら早歩きする。
途中、広告を見ていた彼を置き去りにする。
「なんでそんな嫌なの?俺は何も思わないけど」
なんでだろう。
少し不機嫌になった彼を見て
一度冷静になる。
わからないけど、なんか嫌。
結婚してればまだいいのかもしれない。
うーん。
と考えながら、今日は気にしない練習をしてみることにした。

少しゆっくり歩いてみる。
せっかくの休みの日。
いろんなお店があるショッピングモール。
気にしない練習をしようと思っただけで
さっきよりもいろんなものが目に入るようになった。
期間限定の京都フェア。
美味しそうなパン屋さん。
ハロウィンの雑貨たち。
だめだなぁ。こんなに素敵なものたちを見逃していたのか。

でもまだまだ、練習が足りてない。
スーパーがあるフロアでは、
お菓子コーナーには近づきたくない。
自然と、無意識のうちに(?)
子どもたちがいそうなところは避けてしまう。

結局、目当てのものを買って
割とすぐにショッピングモールをあとにした。

彼を傷つけないためにも
もっと買い物を楽しむためにも
まだまだ気にしない練習が必要みたいだ。



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konoka
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