一人温泉旅【箱根・小田急山のホテル】編
芦ノ湖のほとりで寛ぐ
箱根芦ノ湖半にある【小田急 山のホテル】さん。
ここは、何度も訪れている「常宿」です。
他にも色々おとずれてみて、やっぱりここがいいなと、思えるのです。
建築の美しさ
敷地の豊かさを含む立地条件
清潔度を含めたお部屋の居心地の良さ
温泉の質と大浴場の施設的レベル
ホテルスタッフの洗練度
お料理
などなど、トータルで満足できるのです。
本格的なお籠もりならお部屋食で
いつもは一泊二食付きのスタンダードプラン
「シーズンセレクション」を利用するのですが
先日、初めてお部屋食のプランを利用してみました。
朝食と夕食をお部屋に運んでくださるというもの。
冷蔵庫のドリンク(アルコール含む)もフリーです。
スタンダードプランよりもかなりお値頃で、お財布にも優しい^^
ぐったり疲れていて、本気で休みたい!!と思っていたので
このプランをチョイスして大正解でした。
フレンチも和食も、常に期待以上
多くの人にとって旅の楽しみに食がありますよね。
私は普通に美味しければ良い、というタイプなのですが
実はそういうことってあまりないのです。
たとえば、奇をてらったお料理とか、食材がすごく珍しいとか・・・
そういうことは求めていない。
それよりも、いただいて、ホッとするようなお味が良いのです。
山のホテルさんは、
フレンチも懐石料理も、絶対に裏切らない、どころか、
いつも期待以上です。
懐石料理をいただく度に、
「ここの料理長さんは、きっと優しい人なんだろうなぁ」と思います。
濃やかな配慮が行き届いているのです。さりげなく。
それは、フレンチにもいえます。
今回はフレンチディナーをご紹介いたしますね。
つい先日、7月終わりのメニューです。
もとは岩崎男爵の別荘
山のホテルの敷地は、もともとは岩崎小彌太の別荘でした。
三菱財閥創業者・岩崎弥太郎の甥が、小彌太です。
華族や政財界人がゲストとして招かれ、園遊会などもあったそう。
ホテルになったのは戦後で、しばらくはハイソサエティな人たちの別荘代わり。日本が次第に豊かになって行くにつれ、一般の人にも愛されるようになりました。
実は、今の建物を設計したのは、椎名英三さんという建築家のご友人。
椎名さんから伺って、びっくりしました。
(椎名さんとは仲良くさせていただいているのです)
そんなこともあって、なお一層、好きになりました。
「常宿」といえるホテルがあるって、なんだか嬉しい
かつての文豪や画家などは、お気に入りの宿があって、一ヶ月から時には数ヶ月も滞在し、創作活動をしていました。
うん、そうなんだな、わたしはずっと、そんな生き方に憧れていました。
文筆業を選ぶ理由の一つになっています、間違いなく。
でも、こうして実際に「常宿です」といえるお宿ができてみると、つくづく思う。嬉しいコトだし、ホッとする。
あちこち、行ってみたいお宿はあります。
実際に行ってみて、やっぱりここがいいな、と思う。
山のホテルは私の「ホーム」になりつつあるようです。