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子どもの「反復」を責めるな
子どもが同じことばかりしていると、親として少しヤキモキすることがあります。同じ服ばかり着るとか、同じものばかり食べたがるとか、ずっとゲームしてるとか。他の服も着なよ、いろいろ食べなよ、目が悪くなるよ、とかの小言が口を衝いて出そうになります。しかし、大人はどこかで「それは言わないほうがいい」とわかっているはずです。
同じことを繰り返す子どもを見るとき、「これは何か危機的な状況から自分を守っているのではないか」と思うと、見方が変わります。子どもは基本的に元気だし、元気な時はむしろ落ち着きなくいろいろなことをやりたがります。それなのに同じことばかりするというのは、「何かある」と思ったほうがよい。友達関係がうまくいってないとか、勉強が大変とか、実は親同士の仲がピリピリしているとか。
学校や保育園は一つの社会であり、親には計り知れないストレスを子どもなりに抱えているはずなんです。求められなければ詮索しなくていいと思います。しかし、親から見て「大したことないこと」でも、子どもにとっては大したことです。それを自分の力で乗り越えるために、いつもやってることをして、英気を養っている。自力で回復しようとしている。ある程度世界を広げてストレス耐性を身につけた大人の基準で子供のストレスを大したことないことだと断じるのは、雑であり、想像力の欠如であり、残酷な考え方です。極端なことを言えば、酒が飲めない子どもに酒を飲まそうとしているくらい残酷なことにもなり得ます。
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そもそも、大人だって「同じこと」をたくさんやっています。というかやりまくっています。
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