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初!!ドキュメンタリー映画祭に行ってきた!!

10月上旬3連休、何かを忘れている気がした。でもなんだっけ、思い出せない。市内に車を走らせると、街中を首からパスケースをぶら下げキャリーケースを手に歩く人がチラホラ見えた。
「あれ?なんだっk…あ!!!!」間髪入れず思い出した。
「しまった!!!ドキュメンタリー映画祭始まってるじゃん!!!!」

私の住む山形県では2年に1度「山形国際ドキュメンタリー映画祭」というものが開催される。私は元々ドキュメンタリー映画に興味はなかったが、昨年あたりから社会情勢に関心を向けたりと考え方や興味が少しずつ変化してきていたこともあり、商業として利益を目的として制作されたものではないドキュメンタリー映画の存在に興味が沸いていた。強烈に伝えたいメッセージがあるからカメラを回す、そこまでして制作者が向ける目線の先にあるものって何だろう。それを知りたいと思ったのだ。

私の頭には、大学生の時に選択授業で観た「A」というドキュメンタリー映画が浮かんでいた。オウム真理教の信者たちを取材した森達也監督の作品だ(今年話題になった映画「福田村事件」の監督でもある)。彼の捉えた映像は強烈に脳裏に焼きつくものがあった。だが、当時二十歳そこらの世の中のことを何も知らない自分が最も強く感じたのは「何てものを見せてくれたんだ」という苛立ちだった。これは作品というよりも、教授に対して持った感情だったと思う。
あれから十数年が経過し、今になってあの作品を思い返して思うことは、あの映像で捉えられていたのは『普通の人たち』だったということ。普通の人たちの集団が、あんなにも残虐な事件に加担してしまう、その背景って… 今あの作品を観たら自分はどう思うんだろうと、今さらに考えさせられる内容だった。

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