アーネスト

アーネスト・ヘミングウェイ

 20世紀の主なアメリカ人作家で、
人々に影響を与え模倣された人物である。

それと同時に、彼ほど多くの人から非難された人物もいない。

1899年イリノイ州オークパークで生まれた。

若い頃から作家志望で、18歳の時に
新聞『カンザス・シティー・スター』の記者となる。

数ヶ月後、赤十字の救急車運転手として
第一次世界大戦のイタリア戦線に赴任し、そこで重傷を負う。

戦後は、パリで数年を過ごすと共に、文体の研鑽した。

作家として数々の短編を書き下ろした後、
最初の長編小説『日はまた昇る』(1926年)を執筆した。

この作品は満たされない思いを抱えたアメリカ人青年の物語で、
世に出るとヘミングウェイはたちまち絶賛された。

続いて、第一次世界大戦を背景にアメリカ人救急車運転手と
女性看護師の悲しい愛の物語を描いた『武器よさらば』(1929年)

ジャーナリスト時代に取材した内容に触発して書いた
スペイン内戦でのゲリラたちの物語『誰がために鐘になる』(1940年)
が発表された。

戦争、闘牛、狩りなど明らかな男性的なテーマだけでなく
中編小説『老人と海』(1952年)ではストーリーテラーの力量が
発揮され、ノーベル文学賞を受賞している。

華やかしい業績を残しながらも、晩年はうつ状態と健康の衰えにより
1961年にショットガンで命を断つことになった。

ヘミングウェイが現在小説の文体に与えた影響は今も強く根付いている。

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