「お客様に寄り添ったものづくりを」新たな市場を開拓する営業課長のやりがいとは(社員インタビューVol.31)
こんにちは、金剛鋲螺株式会社の広報チームです。ご覧いただき、ありがとうございます。
今回の社員インタビューは、営業部の中村課長。2003年の入社以来、特殊冷間圧造部品を中心に扱う営業二課で、新たな市場を開拓してきました。
そんな中村課長に、ご自身の転機や大切にしている仕事観、今後の展望を伺いました。
-入社の経緯を教えてください。
高校の友人の父が金剛鋲螺で役員をされていた縁で、高校3年の終わりごろから大学卒業まで、包装のアルバイトをしていました。
その後、新卒入社したのは引っ越し会社です。もともと身体を動かすのが好きでしたから、業種としては願ってもない環境でした。しかし、次第に会社の方針と私の考えの方向性が合わないと感じるようになり、間もなく退職をしました。
次の仕事をどうしようかと悩んでいるときに声をかけてくださったのが、友人の父である元常務と松江部長です。
アルバイトをしていたころから感じていましたが、当社は役職や年齢関係なく話しやすい雰囲気でしたし、馴染みのある場所だったからこそ、自分へ声をかけて頂いたことに身が引き締まる思いをしたものです。
-ご自身の転機となった出来事はありますか?
特殊冷間圧造部品に携わっていると、どの製品も完成までのストーリーがあり思い入れがあります。
その中の1つを紹介させてもらうと、入社2年目で担当した企業様の案件です。商談窓口である先方の部長は、とても厳しい方で有名でした。
ある日、とある文房具に使う部品について相談したいと呼ばれました。元々は真鍮製の棒を削って作られていましたが材料価格の高騰から、同様のものを鉄製で作り、コストカットをしたいと希望されていたのです。
そこで私は自社独自の工法を応用し、本来であればコストのかかる削り加工をしなくてよい形状を提案しました。まったく図面が無いものを作り上げることは苦労しましたが、値段は従来品の半額以下になり、この提案は先方に大変喜ばれました。
私にとって厳しくて有名だったお客様に認めていただいたのが嬉しかったのはもちろん、ものづくりの醍醐味を知ることができた出来事でした。
その後しばらく時が流れ8年ほど前でしょうか。同じ企業様から、「現行の製品は鉄製部品を樹脂で包んでいるため、落とすと割れることがある。樹脂部分も全て鉄製にできないか」とご依頼いただきました。
また図面が無いものをイチから作り上げる作業です(笑)。外観部品のため小さな傷も許されず、しかも半年後に開催予定の展示会に間に合わせてほしいという期限付き。
製造部や協力会社と共に試行錯誤を重ねた努力の甲斐あって、製品の出来栄えに感動した先方の社長が、納品した当社製品に合わせた新バージョンの製品を発売してくださることに。
やはり、お客様にご納得いただける商品をつくることが、メーカーとしての成功体験になります。最後までお客様に寄り添い続けることで、大きな成果を出せると実感しました。
-大切にしている仕事観を教えてください。
とにかく「気づく」ということを大切にしています。どのような些細なことでも構いません。お客様先に出向いた際に目にする倉庫や、商談中に周りを見渡して、何かしら「気づく」こと。
これは「気が利く」とは別のものです。「気が利く」だけでは単に「いい人」で終わってしまいます。すぐに商談につながらなくても、そのときの気づきは後から必ず役に立つでしょう。
-最後に、今後の目標を教えてください。
金剛鋲螺のビジネスは六角ボルトが主軸となっておりますが、今後はもっと特殊冷間圧造部品の価値を広めていきたいと思います。
世の中に出すべき製品は、まだたくさんあるはず。六角ボルトを扱う営業一課に引けを取らないよう、営業二課の存在感を高めていきたいと思います。
現在のチームメンバーは私を入れて3名。うち2名は若手ですので、これまでの経験をしっかりと伝え、いずれは部署を牽引する人材へと育ってくれたらと思っています。若手たちが臆せず挑戦できる環境を整えていくつもりです。
-ありがとうございました!
金剛鋲螺株式会社では、営業職と生産技術職(マシンオペレーター)を募集中です。職場見学&カジュアル面談からでもOKですので、お気軽にお問い合わせください!
【営業職】
2025年卒の新卒が対象です。欠員補充ではなく、営業体制の強化に向けた増員となります。
【生産技術職】
2022年に完成した奈良工場(奈良県五條市)配属です。新卒・中途問いません。
①新卒採用
②中途採用
【採用Q&A】