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プリン愛

プリンって、なんてかわいいんだろう。

見た目も、名前も、甘さもすべてがかわいい。牛乳と卵と砂糖という、たった3つの材料で、あんなに愛おしい物体ができるなんて。

子どものときからずっと、プリンはおやつの第一候補だ。母が蒸し器でつくるプリンは、カラメルがビターな大人の味で、ちょっとお酒がきいてたかもしれない。当時流行っていたプリンエルとは一線を画しており、よそんちの子には不評だった。私はおいしいと思ってたけど。(プリンエルの味も好きです)

買うプリンの代表格といえば、モロゾフのカスタードプリン。昭和の頃から健在のベストセラーだ。フォルムも美しい。ガラスの容器はその後、薬味入れになったりして再利用されるのもお決まり。思えば、うちの家族はみんなプリンが好きで、食器棚の下のほうにマーロウのビーカーや、プリンが入っていたと思われる容器がたまっている。

最近は、いつでも買えるコンビニのプリンのレベルが上がっていてありがたい。最近のヒットはローソンのクラシックプリン。卵と牛乳の主張がしっかりあって、食べ応えもあっておいしい。食感に「確かさ」を求める私としては、かなりのお気に入りだ。最近見かけなくなったので、冷蔵ケースの前でうなだれている。次から次へと新作が出るのもいいけど、あれだけは定番にしてほしい。お客様の声に投稿しようかな。

スーパーで買えるプリンのオススメは、メイトーのカスタードプリン。甘さがちょうどよくて、プリンらしい正統のプリン。冷蔵庫にあるとほっとする。朝、トーストにのっけて食べるのも好き。

最近の喫茶店のプリンは、生クリームがぽてっとのっかっていることが多くなった。もちろんウェルカムで、令和は豊かになったのねと感慨深い。見た目もさらにかわいくなる。プリンとコーヒーは最高のペアなので、自家製プリンがある喫茶店は信頼してる。

そして、変わり種プリンで忘れられないのが、京都のガスパールザンザンのグレープフルーツプリンだ。グレープフルーツの爽やかな香りと苦味が、プリンの甘さと溶け合い、あまりの感動に、数分見つめてしまったほど。プリンの範疇とはちょっと違うおいしいものだけどね。京都出張のとき運良く買えると、帰りの新幹線がハッピー。調べたらネットで注文できるらしいです。注文しよ。



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