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双極性障害(躁鬱)の生態〜躁の日と鬱の日の行動と思考〜

双極性障害(躁鬱)に悩まされる男が、日記を通して躁鬱の特徴を綴ります。

こんにちは、こもくです。

私は心療内科に通院中の31歳男で、主な病名は双極性障害(躁鬱)です。

何年もの付き合いなので、本当は

「躁鬱との上手な付き合い方」

みたいな対処法的な記事を書きたいんですけどね。そんなの知りません。

私は躁鬱に振り回されていて、良くなる兆しも一向に見えていない人間です。付き合い方に関する上手いアドバイスなどできませぬ。

ただ、noteで記事を綴っている身として何かしら書きたいなーと思って、ふと日記を綴ることを思いつきました。

同じく躁鬱である方が本記事を読んで何かを得るわけではないですが、「あー!それあるある!」と思って頂けたり。
身近な人が躁鬱になったけど中々理解できなくて困っている方に向けて、躁鬱の行動や思考を紹介できたり。

そんな意味や価値が生じうるかなと思ったのです。ちょうど最近、躁状態とうつ状態の切り替わりが起きていたので、描写する上でよいタイミングでもありました。

では、赤裸々に綴っていきます。


ある日の日記

9時起床(8時間睡眠):なんか絶好調

9時〜10時:朝ごはん、朝シャン、歯磨きなど身支度

10時:外出、家の近くのカラオケへ

10時〜14時:カラオケで歌、ギター、勉強、PC作業

14時半:ギターを置きに一時帰宅、すぐに再度外出

15時〜18時:ファミレスで昼ごはん、勉強、PC作業

18時:突然鬱になる。帰宅を試みる

19時:普段なら20分で帰れる道を1時間かけてようやく帰宅

19時〜翌々日13時:トイレ以外でベッドから出られない。1時間起床、1時間睡眠を繰り返す。起床中はぼーっとしているかスマホをいじっているか

13時:少しだけ持ち直したので本記事を書き始める。

うつ状態の行動

上の日記の、

18時:突然鬱になる。帰宅を試みる

という部分が私の躁鬱の特徴の一つかなと思います。
特に理由なくうつ状態に突入するのです。

この日の私の場合、それまでに大きなストレス因子があった訳でもないのに突然気分が落ち込みました。

そして、うつ状態に入ると、次のような感じになります。

19時〜翌々日13時:トイレ以外でベッドから出られない。1時間起床、1時間睡眠を繰り返す。起床中はぼーっとしているかスマホをいじっているか

これが私のうつ状態の行動の全てです。
私はうつ状態だとベッドから一歩も外に出ることができなくなり、睡眠と覚醒をただ繰り返すだけです。

端から見ていると異常でしょうね。10時〜19時まで元気に外出していた人間が、帰ってきた途端40時間以上もベッドから動かなくなるなんて。

風呂やトイレという日常的な行為を限界まで行えなくなるという特徴も私のうつ状態にはあります。

うつ状態の思考

考え方がとにかく"極端"になります。一例として、

①お金がない・・・よし!死のう!
②人間関係しんどい・・・よし!LINEを消そう!

こんな感じです。

①はいわゆる自殺願望、希死念慮ですね。

早速矛盾するんですけど別に積極的に死にたいと思っているわけではないです。
私はかつて崖沿いで「ここから落ちたら死ねるなあ」と思ったことがありますが、結局足がすくんで動けませんでした。
死ぬのは死ぬほど怖いのです。

では何故死にたいと思うかと言うと、現実の問題に対する対処案としてそれが一番てっとり早く思えるからです。

「お金がない」という問題に対して、

「お金ないなあ・・・でも体調が悪いからバリバリ働くことは難しい・・・市役所に相談に行ってみようかな・・・」

という思考は私は比較的健全なものだと思っているのですが、これがうつ状態の時だと、

「お金ないなあ・・・でも体調が悪いからバリバリ働くことは難しい・・・死んだ方がいいか・・・」

となります。
私の場合、考えれば考えるほど自死が圧倒的にベストな選択とすら思えてきます。

②は人間関係リセット症候群と呼ばれることもあります。
SNSを衝動的に削除してしまうというのが具体的な行動です。

うつ状態の時にSNSを消したくなる気持ちってよくわかります。
誰とも繋がっていない状況に安心感を抱いてしまうんですよね。

今のところ踏みとどまっていますが、携帯も解約したくなる時があります。


躁状態の行動

上の日記のうち、躁状態の部分を再掲載します。

9時起床(8時間睡眠):なんか絶好調
9時〜10時:朝ごはん、朝シャン、歯磨きなど身支度
10時:外出、家の近くのカラオケへ
10時〜14時:カラオケで歌、ギター、勉強、PC作業
14時半:ギターを置きに一時帰宅、すぐに再度外出
15時〜18時:ファミレスで昼ごはん、勉強、PC作業

上の日記でカラオケとファミレスに行っているように、私の場合、躁状態の時はとにかく外出をしたくなります。
うつ状態の時にベッドから出られなかった鬱憤を晴らすかごとく外に飛び出します。

その他の具体的な行動として、積極的な買い物が挙げられます。
うつ状態の時にはもう必要ないからと思って何もかも売ろうとするのですが、躁状態の時には生きることを前提とした買い物(例えば洗剤のストックを買うなど)をすることが多いです。

お金がある時は高めの服とか買っちゃうこともあります。

また、水分摂取とトイレの回数が多くなったりもします。

躁状態の思考

躁状態の時って、万能感が凄いんですよね。
何でもしてみたくなるし、何でも出来るような気がしてくるんです。
具体例としては、Youtube投稿を始めてみようとか、本を書いてみようとか思ったりします。

ただ、次から次へとやりたいことが浮かんでくるので、全部に取り組むことは基本的に叶いません。


何もかもが手付かずになると無駄に落ち込むことになるのがわかっているので、私は思い浮かんだものを全部書き出して、最もやりたいことや最も優先順位の高いこと1つを、躁状態の間にやり切るようにしています。

躁鬱の苦難

ここでは躁鬱によって発生している実際的な問題を綴っていきます。

私は現在体調不良が原因でしっかり働けていないほぼ無職人間ですが、体調が悪いから働けないとはいつまでも言っていられない金銭状況なので就活をすることもあります。

躁鬱の場合、就活ができるか否かで言うと、できるんですよね。
躁状態の時があるので。

それ故、以下のようなことが起きます。

躁の日:私なら何でもできる!求人にたくさん応募しよう!
面接日(鬱の日):すみません、面接に行けません・・・
面接日(躁の日):私何でもできます!え、合格ですか!?ありがとうございます!
合格後(鬱の日):すみません、辞退します・・・

迷惑かけすぎて死にたくなりました。
本当に申し訳ないです。

うつ状態だけだったらそもそも応募することができないので、少なくともこのような迷惑のかけ方はしないと思うのですよね。

躁鬱の場合、何でもできるような気がする躁状態を基準にことを進めようとしてしまうことによって、上記のような問題が発生します。

躁鬱ができる仕事

ここまで見てきました私の躁鬱の仕様をまとめると、

躁の日と鬱の日があり、躁の日にはバリバリ動けるけど、鬱の日には一ミリも動くことができない

となります。

この状態でどう働くかということを考えてみます。

まず、鬱の日がいつ現れるかわからないので、特定のこの日この時間に働くというタイプの仕事をこなすのはなかなか難しいです。
世の大半の仕事はこのタイプなので、大半の仕事ができないということになります。

私の場合、鬱の日でも1時間〜2時間程度なら何とか誤魔化すこともできる(翌日寝込みますけど)ので、短時間かつ単発の仕事ならギリギリこなすことができます。

となると、できる仕事は、自分の働ける時に働くタイプのものということです。
期日までに何かを仕上げて納品するとか、そういう仕事です。

躁状態の日のエネルギーは並並ならぬものがあるので、期日系の仕事は結構向いているなと思っています。
実際、今までやってきたものは問題なく納品できました。

関連書籍

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まとめ

・うつ状態の時は寝込む、極端な思考になる
・躁状態の時は外出する、万能感がある
・躁鬱なりの生き方を模索したい


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こもく
いかんせん低年収男ですので記事を気に入っていただけたらサポートしていただけると本当に嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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