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東京で味わうバングラデシュ(東十条駅)

10月中旬だというのに最高気温が25℃もある。
といっても夏のような強い日差しではないため、
自転車を漕いで受け止める風は心地良かった。

片道1時間掛けて、東京都北区にある
東十条へ自転車で向かっている。

たまたま手に取った雑誌で見た
飲食店が忘れられなかったから。

「TRANSIT No.59」
特集:東インド・バングラデシュ
混沌と神秘のベンガルへ

店の名前は「プリンスフードコーナー」

実際に店舗へ訪れると、
その可愛らしい名前からはイメージできない程、
心を揺さぶれる外観をしている。

東十条駅を出てすぐ左に曲がる
圧倒的異国感…

おそらく同郷の人だろう。
店前で会話をしていた。

ドアに「OPEN」と書かれているから多分営業中だろう…
本当に営業しているのか不安になりながら、
ドアを開けて店内へ入る。

座席数は6席ほど

店員なのか客なのか分からない方に
1番奥の席に案内してもらう。

頼むメニューは予め決めていた。サッと出されたメニューから「ビーフ・テハリ」と「ラッシー」を注文する。

2、3分でまずは「ラッシー」、
10分程で「ビーフ・テハリ」が席に届いた。

ビーフ・テハリ JPY990

このビジュアルと香りに
味への心配は必要ないと直感した。

一口食べると広がる異国。
未だ行ったことのないインド、バングラデシュに惹きつけられる。旅がしたくなる味だった。

多分、辛さは控えめだろう。
辛いのがあまり得意ではない僕も
スプーンを止めることなく
食べ続けることができる。

店内外から聞こえるヒンディー語。
汗をかきながら黙々食べるテハリ。
喉を潤すラッシー。

ここは旅先だった。

20分ほどで食べ終えて会計をして
ドアを開けて店を出ると当たり前だが東十条駅前。

「プリンスフードコーナー」は
異国へのどこでもドアだった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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