茶筅
茶の湯において茶碗の中でお湯と抹茶を混ぜる竹製の穂先の細かなものを茶筅(ちゃせん)といいます。いわゆるシャカシャカするものです。茶筅は竹製がほとんどですが最近は樹脂製のものもあるようです。
薄茶と濃茶では適した茶筅の穂数は異なるとも言われます。
薄茶は穂数が多いものが適しており、濃茶は穂数が少ないものが適しているそうです。これはお茶の粘度が関係するのでしょうか。サラサラのお茶を点てる薄茶と、とろみのあるお茶を練る濃茶の違いかもしれませんが、お稽古ではあまり意識したことはない気がします。穂先が多くてもお茶を練ることはできます。
初心者には八十立や数穂と呼ばれるものがおすすめです。百本立と言われるものがありますが、これは柄が太く振りにくいです。
流派により使う竹も変わります。
私がお稽古している表千家は煤竹(すすたけ)を使います。
裏千家さんは淡竹(はちく)
武者小路千家さんでは黒竹を使うようです。
どんな茶筅を使っているかお茶会へ行ったときに観察してみるもの面白いかもしれませんね。初釜では枯らしていない青竹の茶筅を使うこともあるようです。
茶筅の形状も外側の先端がカールしている数穂や八十本立や、全体的に緩いカーブの真数穂、穂先が真っ直ぐな官休庵と呼ばれるものなどがあります。