近年の数奇者
原三溪(はらさんけい)
岐阜生まれ。横浜にて製糸貿易で財を成す。横浜本牧に三渓園を造り、紀州徳川藩の臨春閣(りんしゅんかく)や月華殿(げっかでん)、春草盧(しゅんそうろう)などを移築した。
益田鈍翁(ますだどんのう)
利休以来の大茶人と言われた。明治維新後に横浜で貿易商を営み三井財閥を大成させた。京都、大徳寺聚光院(だいとくじじゅこういん)の利休忌に合わせて開催される月釜茶会(つきがまちゃかい)、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)を偲ぶ光悦寺で11月に開催される光悦会(こうえつかい)などと並ぶ大茶会、弘法太子の忌日の茶会、大師会(たいしかい)の発足に尽力した。箱根強羅公園に茶室を建てている。
小林逸翁(こばやしいつおう)
阪急の創始者、電車の沿線を開発し住宅と職場を結び余暇施設も造る都市計画を取り入れた。大阪池田に雅俗山荘に立礼(りゅうれい)の茶室即庵(ちゃしつそくあん)を造った。
松永耳庵(まつながじあん)
電力事業で成功。今井宗久の黄梅庵(こうばいあん)などを買い受けて移築した。
野村得庵(のむらとくあん)
野村證券などの野村財閥を作った。京都南禅寺近郊に茶室や能舞台などのある野村別邸碧雲荘(へきうんそう)を建てた。
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