森の樹木に代わるもの
中世のヨーロッパでは、木材が主要な燃料としてさまざまな産業から必要とされ、価値の高くなった森は保護・管理されるものとなりました。
森では樹木が搾取されていく一方、皮肉なことですが、大きな戦争や疫病によって森は回復されてもいきました。
近世に入り、世界の海をめぐる覇権争いが始まると、今度は政治的な問題に樹木が関わってきます。
商船はもとより、力のある海軍を持つ国は軍艦を製造するために良質で長さのある木材の獲得に乗り出します。
中でも、森の少ないオランダでは木材に対する需要が増