コミネキ チセ

学生の頃に始めたドイツ語を続けること既に※十余年… 勤め人の今でも懲りずにヨーロッパ旅行を継続中。今まで受け取ってきたもの、撮りためたものへの雑記、雑感を集めています。

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学生の頃に始めたドイツ語を続けること既に※十余年… 勤め人の今でも懲りずにヨーロッパ旅行を継続中。今まで受け取ってきたもの、撮りためたものへの雑記、雑感を集めています。

マガジン

  • コミネキ雑記帳

    マガジンのカテゴリーに入れにくいものが集まってます。

  • コミネキ欧州歳時記

    ドイツを中心に時節行事など、あれこれ…

  • コミネキ緑樹園

    今まで読み溜めてきた森林、樹木、木材から環境や生物、水資源等に関するまとめ

  • コミネキ欧州見聞録

    ドイツの小都市を中心に、コミネキが今まで訪問した欧州都市をご案内いたします。

  • 胡嶺岐写真館

    コミネキなりの一枚を集めていきます。

最近の記事

ハム と ソーセージ

ヨーロッパの朝食や軽食に欠かせない、ハムやソーセージ。今では典型的な加工食品のひとつですが、ハム、ソーセージ、ベーコンといった加工肉はいったいいつ頃から作られるようになったのでしょうか。 今からおよそ1万年前、狩猟採集から農耕社会への移行が始まります。農耕牧畜の発展に伴い、7000年前頃には近東や中国といった地域でユーラシアイノシシの家畜化が行われていたといわれています。 メソポタミアで発掘された紀元前1600年頃のシュメール人の粘土板には塩漬け肉に関する記述が残されており

    • チョコレート と 砂糖

      甘くてほろ苦い褐色のお菓子といえば、チョコレート。最近はカカオ含有率が高いチョコレートもポピュラーになってきたので、チョコレート / カカオそのものが甘いわけではなく、砂糖やミルクを加えることで甘く美味しくなっていることがよく分かるようになりました。 今では、板チョコやプラリネなどチョコレートといえば食べ物だと思いますが、固形のチョコレートが誕生したのは19世紀のこと。チョコレートはその長い歴史のほとんどの間、飲み物として供されていました。   チョコレートの原産はメソア

      • アイスクリーム と シャーベット

        猛暑、酷暑とものすごく暑い日が続いています。 こんな日に口にしたくなるのは冷たいもの… 今では簡単に購入することができるアイスクリームですが、いったいどんなところから始まったのでしょう? 現在、私たちが食べているアイスクリームの原案はヨーロッパで考案されました。 とは言え初めからミルクや卵が使われていたわけではなく、アイスクリームの歴史は氷を使った冷たい飲みものから始まります。 4000年前のメソポタミアには貯氷室があったといわれており、ギリシア人やローマ人は近隣の山の頂

        • 水 と 炭酸水

          ヨーロッパの食文化を振り返ってみると、あらためて「水」の大切さに気づかされます。 かつてはビールもワインも水の代わりに飲まれていた。と言われてもピンとこなかったのですが、煮沸した水を使用するビール、アルコール発酵によって衛生的となったワインなどが、水で薄められ、まさに子供から大人まで、日々飲まれていたというのはなんとも驚きです。 現在でも安全な水を手に入れることが難しい地域が存在します。また、一見きれいそうな水でも必ずしも安全とは限りません。 汚染物質や病原菌などが発見

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        記事

          ミルク と チーズ

          白くて栄養があって、優しさと懐かしさを伴う飲み物、乳。 赤ちゃんがお母さんからもらう初めての食べ物で、離乳がすむまで生存と成長に必要なすべての栄養素を備えている完全栄養食品です。 ミルクはあらゆる哺乳類の新生児にとって生命の基礎となる食べ物なのですが、離乳期を過ぎてもミルクを飲む動物種は人間しかいないそうです。 人は6歳を過ぎると、乳糖を消化する酵素、ラクターゼの産生が激減。これが、大きくなってきた子供や大人が、ミルクを飲んでお腹がゴロゴロする原因だそうですが、生のミルクを

          ミルク と チーズ

          ブドウ と ワイン

          赤、白、ロゼ、オレンジ… 美しい色合いと高貴な香りを合わせ持つ豊かな味わいのワイン。 今では洗練されたエレガントなお酒ですが、実はとても古くから飲まれていて、恐らくは自然の中で偶然に醸造されたものが始まりとされています。 ワインのもとといえばブドウですが、ブドウの樹の祖先は6500万年前くらいまで遡るといわれ、地球の歴史の中で何度か繰り返された氷河期によって絶滅と再生が繰り返されていきました。およそ1万年前の一番最後の氷河期が終わる頃には、西アジア、北米東部、東アジアの3ヶ

          ブドウ と ワイン

          オオムギ と ビール

          「黄金色のしゅわしゅわした飲み物」が美味しい季節になってきました。 ビールは世界でも最も古くからあるお酒の一つであり、今では世界中で愛飲されていますが、その起源ははっきりとは分かっていません。 原料となるムギの起源がチグリス・ユーフラテス川流域と言われているように、現在のクルディスタンと呼ばれるトルコ・イラン・イラクにまたがる地域が発祥の地と考えられています。 ビールの発祥は、ムギの栽培が始まるよりもずっと前、恐らく紀元前一万年前まで遡ると言われており、メソポタミアの古代シュ

          オオムギ と ビール

          コムギ と パン

          ヨーロッパの主食といえばやっぱり「パン」。 ハード系、ソフト系、小麦粉、ライ麦、全粒粉、バターやオイル、砂糖や卵を使用したリッチタイプなものなど、パン屋の店先ではどれを選ぼうか迷ってしまうほど色々あります。 日本でいうところのごはんといったところなので、毎日食べても食べ飽きないシンプルなものからは、コムギの味がしっかりと伝わってきます。 ドイツのパンはライ麦を使用したずっしり重いものや、酸味のきいたものなどがあるので、慣れないうちは苦手な方もいると思いますが、噛みしめるほどに

          キャベツ と リンゴ

          新大陸からもたらされ16世紀以降ドイツやヨーロッパに定着したジャガイモとコーヒー。に対して、ヨーロッパで古くから根付いている食べ物といえば、キャベツとリンゴではないでしょうか。 ザウアークラウト、ロートコール、アプフェルクーヘン、アプフェルムース、アプフェルヴァイン、アプフェルショーレ...ドイツで探すだけでももっとあるでしょうし、勿論、ヨーロッパ各国となれば、さらに色々な名物料理がある筈です。 キャベツの原産地は北アフリカと言われていますが、増え広がっていったのは地中海

          キャベツ と リンゴ

          ジャガイモ と コーヒー

          ドイツの食事と言えば、先ず、ビールとソーセージとジャガイモ。ドイツに詳しい方になるとこれにパンやリンゴ、キャベツ(ザワークラウト)なんかが加わる感じでしょうか? 勿論、今ではドイツでも世界中の様々な食品を楽しめるようになりましたが、かつては手に入る食材も限られており、豊かな料理文化や美食に恵まれていたわけではありませんでした。 そもそも、ヨーロッパ、アルプス以北の地域は気候や土壌からいって農耕には適しておらず、野菜や果実なども比較的乏しく、ライ麦や雑穀から作られる黒パンや、

          ジャガイモ と コーヒー

          今日からアドベント (Advent)

          あんなに暖かった日々が嘘のように冷え込んできました。 とは言え、本当は冬ってこんな気候なのですよね。 年末、クリスマスに向かって、街中、ショッピングモール等々、賑やかになってきました。日本でもクリスマス・マーケットが定着してきたようで、今では屋台でGlühweinも楽しめるようになりました。 キリスト教には様々な移動祭事がありますが、11月末12月初めにはアドベント (Advent)がやってきます。 クリスマスの4週間前の日曜日から始まり、12月24日クリスマス・イブまで

          今日からアドベント (Advent)

          晩秋にいただきたいもの

          秋も深まり…と言いたいところですが、なんとも変な気候が続いています。 11月といえば、ヨーロッパはどんどん暗く、寒くなっていく頃。 残念ながら観光には全く不向き… 観光地では屋外施設の入場時間が短くなったり、冬季休館になったりするところも多く、折角行っても、入れないなんてこともあります。 12月になればクリスマスマーケットも始まりますが、11月の暗くて寒い夕方に外で過ごすのはおすすめできません。 さて、そんな時期ではありますが、この頃には聖マルティンのガチョウ料理(Mar

          晩秋にいただきたいもの

          深まる秋 教会のコンサートに行ってみませんか?

          ヨーロッパでは宗教行事に合わせて教会音楽のコンサートが催されます。 クリスマス、復活祭はその代表格ですが、晩秋はレクイエムの季節です。 レクイエム(Requiem)はラテン語で「安息を」という意味で、死者のためのミサ曲として11/2の万霊節(Allerseelen)や贖罪の日(Buß-und Bettag:移動祝祭日/11/23直前の水曜日)頃に多く演奏されています。とはいえ、会場の関係もあるのでしょう、10月に入るとコンサートが始まっていきます。 モーツァルト、ヴェルデ

          深まる秋 教会のコンサートに行ってみませんか?

          初秋にいただきたいもの

          まだまだ暑い日が続いていますが、秋になるとヨーロッパにもこの季節ならではの味わいがやってきます。 初秋になると、ヌーヴォーやホイリゲといった新酒が出回る前に、フェーダーヴァイサー(Federweisser)が楽しめます。 ワインになる前の発酵過程の飲み物で、ジュースのように甘くてちょっとシュワシュワ(微発泡)した感じ…とても飲みやすいのですが、しっかりとアルコールが入っています。 瓶に詰められていても、発酵が続いているので蓋はしっかりしまっていません。うっかり横にするとこぼ

          初秋にいただきたいもの

          高き夏空 天に召すのは聖母さま

          ヨーロッパで8月の宗教祝祭日といえば、, 聖母マリアの被昇天祭。 聖母マリアがその人生を終えた時、肉体と霊魂を伴って天国に上げられたという信仰で、8月15日がその記念日とされています。 キリストもマリアも地上での生涯を終えた後、天に昇っていったのですが、キリストが自らの力で昇天したのに対し、聖母マリアは聖霊の力で天に上げられたので被昇天と呼ばれているそうです。  8月15日は主にカトリックの圏で祝祭日とされいて、ドイツではマリア昇天祭(Mariä Himmelfahrt)と

          高き夏空 天に召すのは聖母さま

          スペインで行ってみたいとこ

          夏の旅行シーズンも始まりましたが、まだまだ航空券は高いし、為替相場もよろしくない。ヨーロッパに行きたいなと思っても、もう暫くは我慢した方が良さそうです。 日本も今ではどこに行っても外国人観光客を目にするようになってきていますが、一昔前のヨーロッパの人たちも、日本人のことを どこにでもいる… なんて思っていたのかなと改めて考えてしまいました。 若かりし頃にユーレイルパスを使ってヨーロッパを周遊したことがあります。お金はなくても時間のある旅のつもりだったのですが、やはり行きそ

          スペインで行ってみたいとこ