[小説]美影風夏 あとがき「私と少女小説」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
読み返していると、恥ずかしくなるような場面もありましたが、やはり少女小説って楽しいなと思いました。
この作品は、ケータイ小説でしたが。

私が中学生の時、少女小説が大ブームを起こしていました。
コバルト文庫やティーンズハートなどからたくさん発売されており、普段本を手にしなくても少女小説は読むという女の子がたくさんいました。
人気作家として憶えているのは、折原みとさん(時の輝き)、ですかね…。
大ブームだったのに憶えている人数少なくないか…と思われた方…ええ、私、あんまり読んでいないんですよ、90年代に「少女小説」と呼ばれた作品を。
友達から借りて読んでいたくらいでね。
「少女がステキな小説」なら、よく読んでいたのですがね。

印象に残っている「少女がステキな小説」と言えば、山田詠美さんの「風葬の教室」、酒見賢一さんの「後宮小説」、川西蘭さんの「ルルの館」、川端康成さんの「朝雲」、「みずうみ」。
特に川端康成さんが書く少女は瑞々しくて高尚で恐ろしくて大好き。
なかでも「眠れる美女」に出てくる眠っているだけの少女たちに惹かれます。

「少女がステキな小説」、つまり、私にとっての「少女小説」は、読む時も書く時も気持ちが自由に伸縮する心地良いもの。
今回、noteにあらためて掲載したことで、これからも書きたい少女小説がある、と再認識しました。
まだ「後宮小説」のような歴史ファンタジーとか書いたことないし、ほかにも未開のジャンルがたくさん。
もっと自分に伸びしろがあるような気がしてきました。

ドラマ「やすらぎの刻〜道〜」の主人公である脚本家ではありませんが、しばらくは何かに応募するしないを決めず、読者への思いやりを持ちながら自分のために小説を書いていきたいと思っています。

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