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Olive anan特別編集 感想
インスタを見ていてたまたま出会った1冊。
すぐにamazonで注文。
だって、元・オリーブ少女、現・オリーブおばさんだもの。
オリーブは休刊になってからも、発行元であるマガジンハウスの雑誌から時々発行されています。
前回の編集がGINZA。
今回はanan。
前回のGINZAと比べると今回はanan臭が強め…というか半分ananという感じですね。
カバーガールである平手友梨奈ちゃんや、ハーフっぽいモデルさんたちは表情の作り方や佇まいなどからオリーブ少女感が出ていて本当に素晴らしい!
ただ、そこだけでオリーブの世界観を押さえて終了した感じがするんですよね。
オリーブモデルの髪形と言えば、少年っぽいショートヘアや実際この風情で暮らすのは毎日面倒でしょうよ?というようなメルヘン漂う超ロングヘアが王道。
かつては、前者を深津絵里さんが、後者を観月ありささんなどが担っていました。
今回はそれを平手友梨奈ちゃんとハーフっぽいモデルさんがしっかりつとめていたわけで。
ほかは、もろにいい意味での大衆に受け入れられやすい方々が登場して、それぞれとても素敵なのだけど、オリーブの世界観とはかけ離れている感触を得ました。
オリーブは、いわゆる「非モテ」雑誌なのです。
出てくるモデルたちのおしゃれや表情は男女問わず、異性を意識したものではないのですよ。
自分のためのもの。
自分と身近な友達さえわかってくれたらいいよ、みたいな。
文学的であったり、ロケ地が外国か日本かよくわからなかったり、尖った大人が登場したりという夢か現かという儚さが紙面から漂わないとダメなのです。
前回の編集をつとめたGINZAのほうが、銀色夏生みたいな詩がちりばめられていてよう出来とったわ!
と言うか、今回のオリーブを作った人たちってちゃんと過去のオリーブを読んだんかな?
紹介されている洋服や雑貨のコメントがオリーブをおちょくっている感じがしてならんのやけど。
あと、小沢健二や小山田圭吾みたいな人を出せとは言わんけど(そんな人なかなかいないでしょうから)、モデルの男の子のうち一人くらいオリーブらしくベレー帽を被せてもよかったんとちゃう?。
平手友梨奈ちゃんにキャスケット被せて満足しちゃダメ。
次の特別編集は&PremiumかKu:nelがいいと思います。