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世界が変わる「視点」の見つけ方

カルロス・ゴーンの国外逃亡に際して、「ゴーン被告、ネットフリックスと独占契約か」というニュースが流れた。 (すぐにネットフリックス側から否定の声明が出たが) 映画見たいなリアルの事件を、即座に「コンテンツ」に昇華させようとするそのアイデアの大胆さに驚かされた。もしかしたら本当に映画みたいなリアルが映画の世界になるのかもしれない。 こういう事件の類のものに関しても、コンテンツメイカーとしての視点であれば、本当に世のすべてが人々が時間を消費させる対象になり得るのかと考えると「

    • 『言い訳』-芸人はアスリート

      コーンフレークが世を席捲した今年のM-1。 大会の裏側を見せるような動画を目にしたことで2年前くらいから真剣にみるようになった。表舞台ではふざけてしかいない彼らが、いかに真剣にふざけていたのかを理解するようになるとこちらの見方も変わってくる。 ペコパの破壊力たるや。すゑひろがりずももっと高い点数つけてもらってもいいのに。あのコール真似するやつ絶対いるだろ。オズワルドも面白かったのになあ。来年も見たい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      • 騙し絵の牙と僕が愛したMEMEたち

        日本の若者の読解力が世界の15位に急落したことで賑わっている今日この頃。根本の原因はなんだかわからないし、それの対策も多分あいまいなものであるし、そもそも読解力の定義云々で議論することは多いけれど、紙媒体の活字を読むことが衰退しているのは紛れもない事実。 文化としては重要だと認識されていても、デジタル化の波には抗えないのは明白で、短文でのやり取りや動画ベースのコンテンツが繁栄している今、 もはや”読解”の登場回数はものすごく減っているのではないかと感じる。 特に煽りを受け

        • スナフキンとこみえ

          8 それは絶望をもたらす数字。 絶望は大袈裟かもしれないけど、見た瞬間にテンションが2トーンくらい落ちて、反省と後悔と言い訳が頭の中で駆け回る。食事は喉を通るけど、美味しくはない。白シャツにしみをつけた時の感覚に似てる。 スナフキンはいつも問い掛けてくる。 エンカレでの面談開始当初、8を大量生産していながらも内心は、 「別に8て普通じゃない?むしろそんな簡単に0取るほうが不思議」 「良い面談をしてるけど、されてる側がまだその重要性に気付いてないだけ」 「てかNP

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        • エンカレ
          0本

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          【『編集思考』と『Think Edit』】

          「編集とは、ヒト・モノ・コトの価値を高める行為」 幻冬舎の箕輪さんが編集業界のみならず朝のニュースなどのTVメディアにも活躍の場を広げていることもあり、「編集者」あるいは「編集」そのものに当たるスポットライトの光量がとても多いのではないでしょうか。幻冬舎社長の見城さんや宇宙兄弟の編集者でもある佐渡島さんなど、今までの活字メディアでは黒子としての存在だった編集者が、もはやメディアの枠を超えて成果を残している姿は社会が変化していることの象徴でもあるんじゃないかなあと思ったりしま

          【『編集思考』と『Think Edit』】

          アルジャーノンに花束を

          「人為的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する」 ・・・・ ケニー・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』で、人間が意志力や自律心で悩むのは、意志が弱い愚かな自分のせいではなく、ある種本能的に仕方のないことなんだよというメッセージをもらい、自己否定に陥らずに肯定し前向きに生きるコツみたいなものを学んだ。 前澤社長もツイッターで日本人の自己肯定力の弱さを指摘していた記憶があるから、常に自己嫌悪に苛まれている人は読んでみるといいかもしれない。幾何か自

          アルジャーノンに花束を

          ゼロからトースターを作ってみた結果

          イグノーベル賞って知ってます? 研究を通して、人類の発展に寄与するだけでなく笑いも提供した人を称えるものらしいです。我らが北大の教授も数年前に受賞していましたね。 イグノーベル賞の記事を読んでいたら、称えられたとしても恥ずかしくて(?)授賞式には行かないひとが多いようです。 そもそも、「イグノーベル」の由来は英語のignorble(恥ずべき、不名誉な)、本家ノーベル賞に否定の意味の“ig”を足したもの、であることもあって嬉しくない訳じゃないけど基本的には恥ずかしい、みたいな

          ゼロからトースターを作ってみた結果

          感動をつくれますか?

          『蜜蜂と遠雷』という恩田陸の小説が文庫化されて書店で平積みになっているのに釣られて読みました。音楽家たちがどんな思いで演奏しているのか、その内面がリアルに描かれていて音楽に疎い自分でもピアノを弾きたくなってしまう、そんなも物語です。 「音圧がまったく違う」「曲の解釈が素晴らしい」等、ん?となって今一つ咀嚼しきれない表現もあって、音楽家とそれ以外の人には割と深めの溝があるのかなという思いと同時に、自己表現を突き詰めるアーティストからも学ぶことはたくさんあるとも感ています。

          感動をつくれますか?

          直観と論理をつなぐ思考法

          「アート」という言葉を普段使うことはありますか?weekly ochiaiを見始めたとき、落合陽一がしきりに口にしていた「アート」という言葉がなかなか咀嚼できませんでした。 もともと絵画を見るような人間でもなく芸術には疎かったのは事実にしても、まさかビジネスの文脈でアートが語られるとは全く考えてもいませんでした。「???」となっていた僕にとって理解を深められる大きなキッカケは、2018年のビジネス書大賞で準大賞に輝いた『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を読んでか

          直観と論理をつなぐ思考法

          子どもは40000回質問する

          「自分は好奇心が旺盛だと思う」 就活の性格診断テストにおいて、必ずと言っていいほど設問にあるこの項目。なんとなくだが、多くの人が「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」にチェックしてるのではないだろうか。 「好奇心の無いやつなんて人としてつまらなそう」 「仕事に対しても興味がもてなくてすぐに辞めそう、成果出せなさそう」 とか思われるのでは…みたいな。 自分は好奇心旺盛な人間だと思っている場合だって、本当にそうかもしれないけど、勘違いしてるだけかもしれない。定性的な質

          子どもは40000回質問する

          【センスは知識からはじまる】

          「すごい企画を出すにはセンスが必要でしょう」 「結局、方法云々ではなくセンスの有無」 サッカーをかじってた身としては、センスに関して死ぬほど悩まされた僕ですが、どうやらスポーツの世界だけではなくビジネスの世界でもセンスで悩む人が多いのでしょうか。 まあ、どんなことでもセンスが寄与しないことは少ないとは思います。 そんなにゲームをやってなかったせいか何なのか、スマブラは死ぬほど弱いし、絵心も感じたことはないし、些細なことでも「センスねえなあ」と思う日々です。 しかしどうや

          【センスは知識からはじまる】

          【本を読む人だけが手にするもの】

          「本を読みなさい」「本読んで勉強しなきゃ」「最近の大学生は本を読まない」 あらゆる場所で本が大切だと言われたり、若者の読書離れが問題視されることが増えている。モバイルの急速な発達に起因しているのか、もしかしたら自分が年を重ねてそう「思い込んでいる」だけかもしれない。それでも肌感では、周囲で読書が習慣化している人は限られているし、ある調査では大学生の53.1%が1日の読書時間は0分と回答している。 読書が重要ではないという意見はなかなかないし、おそらくほとんどの人が「読書は

          【本を読む人だけが手にするもの】